
監督の手腕が決勝のカギ!強豪との戦いで試される本当の実力とはーーアストン・ヴィラFCの展望
強豪ひしめくイングランド・プレミアリーグでは、決して上位常連というクラブではなく、2016-2017から2018-2019シーズンまでは二部での戦いも経験した。しかし、2023-2024シーズンは優勝したマンチェスターシティ、アーセナル、リヴァプールに次ぐ4位でフィニッシュ。チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドといった強豪クラブよりも上の順位でリーグを戦い抜き、1983年以来となるCL出場を決めた。2022年に就任したウナイ・エメリ監督を中心にメキメキと成長しているチームは、多くの選手が初となるCLでも落ち着いた戦いを見せ、1次リーグ8位で決勝トーナメント進出を果たす。この後はどんな戦いを見せてくれるのか期待したい。※イラスト/vaguely

プレミアリーグ4位の実力は本物か?チームの真価が試される決勝トーナメントへ
1次リーグ初戦の対戦相手は、スイスリーグのヤングボーイズ。CLの常連とはいえ、自力で勝るアストン・ヴィラは、前半から果敢に攻め込み、前半27分にMFユーリ・ティーレマンスのゴールで先制に成功する。この試合はさらに2本のゴールを決め、3-0で勝利。大事な初戦をこれ以上ない結果でものにした。続く第2節はドイツの強豪バイエルン ミュンヘン戦。序盤から前がかりになって攻める相手に徹底したディフェンスを見せ、GKエミリアーノ・マルティネスの好セーブもあり、前半を0-0で折り返す。後半34分、相手の隙をついてディフェンスラインの裏に飛び出したFWジョン・デュランが、相手GKの位置を確認しながらダイレクトでゴールに流し込み先制に成功した。そのまま1-0で試合は終了。強豪相手に価値ある勝ち点3を獲得した。続くボローニャ戦では2-0で勝利し、1次リーグ3連勝を果たす。
しかし、第4戦となったベルギーのクラブ・ブルージュ戦では後半7分にMFハンス・ヴァナケンにゴールを決められる。そのまま決め手を欠き、0-1で1次リーグ初の黒星を喫した。第5節のユベントス戦でも1点が遠く、試合終了間際にFWモーガン・ロジャーズがFKのこぼれ球を押し込んだかに見えたが、その前にファールがあり得点は取り消しに。そのまま試合は終了し、両者譲らずスコアレスドローに終わった。2試合連続無得点に終わったものの、続くRBライプツィヒ戦では3-2と打ち合いを制す。最終第8節ではスコットランドの強豪セルティックと対戦し、開始5分間でFWロジャーズが2点を決める。FWロジャーズは試合終了間際にもゴールを挙げ、この試合でハットトリックを達成した。1次リーグ最終成績は5勝1分2敗。得失点差の都合上、同じ勝ち点で並んだ2チームよりは順位は下がったものの、堂々の8位で決勝トーナメント進出を決めた。
▼2024-2025UEFAチャンピオンズリーグ1次リーグ成績
5勝1分2敗/13得点6失点/勝ち点16
2025年シーズン予想フォーメーション
基本フォーメーションは4-2-3-1を採用。GKは絶対的守護神であるアルゼンチン代表のエミリアーノ・マルティネスがゴールに鍵をかける。2枚のCBのうち一人はDFエズリ・コンサでほとんど固定されている。もう一人はDFパウ・トーレスが担うことが多かったが、怪我の影響で欠場が続いている。復帰の目途はまだ絶っておらず、代わりにDFタイロン・ミングスを配置した。左SBはDFリュカ・ディニュが、右SBはMFマッティ・キャッシュが担うだろう。ダブルボランチの一角を担うMFユーリ・ティーレマンスはリーグ戦全試合に出場する替えの利かない中心メンバー。その相方には、シーズン半ばから定位置を獲得したMFブバカル・カマラを配置したい。ただし、対戦相手次第では192cmの大型MFアマドゥ・オナナを先発させるというオプションも選択可能だ。左SHにはMFジェイコブ・ラムジーが入り、右SHにはジャマイカ代表のFWレオン・ベイリーが務める。2列目中央には、右サイドやトップも担えるFWモーガン・ロジャースを配置した。ワントップはFWオリー・ワトキンスがスタメン。怪我の影響が心配であるものの、本調子であれば頼りになる点取り屋だ。

決勝トーナメントの展望ー選手層の限界突破!エメリ監督の手腕がカギに
リーグ戦やCLでメンバーのローテーションは行っているが、決して選手層が厚いチームではない。過密日程になり怪我人も増えてくるなか、いかに効率よく勝利できるかが躍進のカギとなるだろう。1次リーグでは、バイエルン・ミュンヘンやユベントスといった強豪チームと激突したが、決勝トーナメントではさらに強力な敵と対戦することになる。これまで以上にウナイ・エメリ監督の手腕が試されるはずだ。また、1次リーグではバイエルン・ミュンヘンに金星を挙げていた一方、格下ともいえるクラブ・ブルージュには0-1と足をすくわれる結果に。クラブ・ブルージュが1次リーグ8試合で3勝しか挙げられなかった事実からしても、取りこぼしといえる一戦だ。さらに、アストン・ヴィラが対戦したチームはすべて、ストレートで決勝トーナメントに進出できていない。昨季のリーグ戦の躍進はフロックではないにせよ、1次リーグ通過は対戦相手に恵まれたとも捉えられる。上位勢との戦いで、チームの真価を発揮できるかどうかに注目が集まる。
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