
阪神タイガースの継投と完投が見せる意地!限界ギリギリの投手戦から藤川監督が描く新時代とは
2005年にジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之による強力リリーフ陣の「JFK」を結成してセ・リーグ優勝を達成した阪神タイガース。ここでは2023年に再登板した岡田監督の元で、1985年以来の日本一を成し遂げた阪神タイガースの投手起用の変化や分業化の歴史を振り返ってみたい。※イラスト/vaguely

2005年、87勝で圧巻のシーズン締めくくるも、千葉ロッテに敗れる
2年目のシーズンを迎えた岡田彰布監督に率いられたチームは、前半から快調な滑り出しを見せ、首位争いを繰り広げながらシーズン中盤に抜け出した。2位の中日ドラゴンズと5ゲーム差で後半戦を迎えたが、高校野球開催によるビジター遠征が続いたため、一時は低迷したものの、最終的にはシーズン87勝と圧倒的な強さでシーズンを締めくくった。
エースの井川慶は13勝を挙げ、リリーフから先発に転向した安藤優也、下柳剛が2桁勝利を記録する活躍を見せた。3年目の杉山直久や福原忍もこれに続いた。リリーフ陣では、この年大躍進を遂げた藤川球児、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之による「JFK」が必勝リレーを展開し、白星を重ねた。なお、日本シリーズでは、2位から進出した千葉ロッテに敗北している。先発陣では、福原が3完投(うち2完封)、安藤が3完投、井川が2完投を記録し、下柳、杉山、能見篤史がそれぞれ1完投を果たした。50試合以上を登板した中継ぎ陣が5選手もいた中で、それでも先発投手に長いイニングを任せる試合が多かった点は興味深い。
2015年、藤浪の活躍光るも投打ともに物足りなさが残るシーズンに
和田豊監督の4年目のシーズンは、6月に首位に立つとその後も上位争いを繰り広げたが、シーズンの終盤に脱落し、ヤクルトに優勝をさらわれることとなった。シーズンを1つ負け越したものの、最終的には3位で終えた。和田監督はこの年限りで退任が決まり、新監督には金本知憲氏が就任している。
2015年は、3年目の藤浪晋太郎が7完投(うち4完封)で14勝を挙げる活躍を見せ、能見やランディ・メッセンジャー、岩田稔らがこれに続いた。しかし、藤浪以外の先発陣は全員が負け越し、守備面でも記録に残らないエラーが散見され、課題が残った。リリーフ陣では呉昇桓らが安定した投球を見せてチームに貢献したものの、優勝を決定づけるような圧倒的な数字を残す選手は現れなかった。総じて及第点ではあるものの、投打ともに物足りなさが残る1年となった。
2024年、リリーフ陣の奮闘も実らず、セ・リーグ2位で終了
岡田監督が現役選手だった1985年以来の日本一を経て、球団初の連覇を目指すシーズンとなったが、野手陣は大山悠輔、佐藤輝明、森下翔太らが不振に苦しみ、一時は二軍降格を経験した。投手陣では、リリーフ陣が安定した投球を見せたものの、昨季MVPの村上頌樹や伊藤将司といった優勝を支えた先発陣の勝ち星が伸び悩み、セ・リーグ2位に終わった。なお、クライマックスシリーズでも横浜DeNAベイスターズに振り切られ、来季は新監督の藤川球児氏の元で雪辱を期すシーズンとなる。
現役ドラフトでチームに加わった大竹耕太郎は、昨年に続き2桁勝利をマーク。トミージョン手術を経験した才木浩人は自己最多の13勝を挙げ、髙橋遥人も復活の兆しを見せた。しかし、村上頌樹、西勇輝らは援護に恵まれず、ファンにとっては歯がゆいシーズンとなった。疲れが心配された桐敷拓馬、ハビアー・ゲラ、岩崎優らのリリーフ陣も安定した投球を見せたが、優勝にはわずかに及ばなかった。そのリリーフ陣は登板過多の傾向が見られるものの、才木が4完投(うち3完封)を筆頭に、村上が2完投、伊藤、ビーズリー、及川がそれぞれ1完投を記録した。
理論派右腕が描く新時代の阪神タイガース
2005年のリーグ優勝以降、4人の監督が指揮をとった阪神タイガース。井川や藤浪といった完投能力の高い投手には9イニングを任せる傾向があるものの、岡田監督が整備した「JFK」を基盤とする継投を軸に勝利を積み重ねてきたことがデータを見ると感じとれる。今季からは、2000年代に火の玉ストレートを武器に阪神タイガースのブルペンを支えた活躍した藤川が監督に就任。理論派として定評のある右腕がどのようにチームを育てていくのかに注目したい。
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