
Aiming for the top again with a fusion of young and veteran players - predictions and outlook for "Urawa Red Diamonds"
2000年代中盤に黄金時代を築き、2006年にはリーグ戦と天皇杯を制覇。2007年にはAFCチャンピオンズリーグを制覇し、アジアの頂点にも立った日本を代表する強豪クラブだ。近年はリーグ戦こそ優勝はないものの、カップ戦では毎年のように結果を残し、2022年にはAFCチャンピオンズリーグでチーム3度目の制覇を果たす。熱狂的ファンを味方につけ、勝負強さには定評があるチームだが、2024年は無冠に終わる悔しいシーズンだった。今季はリーグ戦でも真価を発揮できるかどうか注目だ。※イラスト/vaguely

勝負強さを取り戻して強豪復活へー浦和レッドダイヤモンズの2024年シーズンを振り返る
昨季はリーグ開幕戦のサンフレッチェ広島戦を0-2で落としたものの、シーズン序盤は好調をキープし、第14節の京都サンガF.C.に3-0で勝利するまでは7勝2分5敗とまずまずの結果を残していた。
しかし、その後は接戦をなかなか勝ちきれない。一点差で敗れる試合や引き分けが多く、後半30分以降の失点により白星を取りこぼす展開が印象的だった。
第22節の湘南ベルマーレ戦では、前半に先制されるも後半30分までに、FWチアゴ サンタナが2得点を決めて逆転する。逃げ切りを図ったが、後半45分、47分と立て続けに失点しゲームを落としてしまった。
シーズンも終盤に差し掛かった第31節のFC東京戦から第34節の東京ヴェルディ戦までは4連敗を喫し、上位進出はかなわなかった。それでも、最終節のアルビレックス新潟戦が開催されたホーム埼玉スタジアム2002の観客動員数は、シーズン最多の5万5千人以上を記録。寒空の下、熱狂的サポーターの鼓舞する声は最後までスタジアムに響いていた。
カップ戦はYBCルヴァンカップで3回戦敗退。なお天皇杯については、2023年にサポーターが暴行事件を起こした関係で不参加となっている。
▼2024年シーズンの成績
J1リーグ:13位(12勝12分14敗/49得点45失点)
JリーグYBCルヴァンカップ:3回戦敗退
天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会:不参加
2025年シーズン予想フォーメーション
昨シーズンは、4-1-2-3と4-2-3-1を並行して使用していた。2023年から監督を務めているマチェイ スコルジャ氏の続投が決まっているため、今季も同様のフォーメーションで挑むことが予想される。今回は、昨季終盤で採用されることが多かった4-2-3-1をもとに選手を当てはめていく。全体を通してレギュラー陣の流出は少なく、昨季とほとんど変わらないメンバー構成になりそうだ。ただし、ベルギー1部リーグOHルーヴェンへの移籍が決定した左SBを務めるDF大畑歩夢選手の後釜は探す必要がある。候補となるのは、クロアチアのGNKディナモ・ザグレブに期限付き移籍をしていたDF荻原拓也選手だ。貴重な左SBが本職のプレイヤーであり、海外での武者修行を終えて今季から復帰する。中盤の底は、MF安居海渡選手、MF伊藤敦樹選手、MFサミュエル グスタフソン選手の3選手が2枚のポジションを争うことになるだろう。FW勢については、長らくこのチームの顔を務めてきたFW興梠慎三選手が昨季限りでの現役引退を発表。精神的支柱も不在となったなかで、昨季12ゴールを決めたFWチアゴ サンタナ選手が今季もエースとして君臨すると予想した。新たなFWのリーダー格として、チームを引っ張る役割も期待したい。
今シーズンの展望
昨季はここぞの場面で勝負弱さが垣間見え、リーグ戦は13位とふがいないシーズンだった。監督就任3年目を迎え、勝負の年でもある2025年シーズンは、接戦を競り勝てるかが勝負の分かれ目になるだろう。そのためにも、レギュラーメンバーはもちろん、ベンチの選手も含めた総合力が求められる。特に、終盤に出場することが多い選手は、後半の深い時間帯で失点しないよう集中力を保ったまま試合に入ることが重要だ。GK西川周作選手やDF酒井宏樹選手のような日本代表も経験したベテラン勢の精神的なサポートも必要不可欠である。また、攻撃陣ではMF中島翔哉選手のようなドリブルで流れを変える選手も控えているのも大きなポイントだ。過去にAFCチャンピオンズリーグを3回制覇し、アジアでもその名がとどろくチームだけに、勝負強さを取り戻して再びリーグやカップ戦で躍進する姿に期待したい。
新加入選手/移籍情報(2025年1月30日時点)
IN
【DF】
ダニーロ ボザ/ECジュベントゥージ/26歳(完全移籍)
荻原 拓也/GNKディナモ・ザグレブ/25歳(復帰)
根本 健太/流通経済大学/22歳
【MF】
早川 隼平/ファジアーノ岡山/19歳(復帰)
金子 拓郎/KVコルトレイク/27歳(完全移籍)
マテウス サヴィオ/柏レイソル/27歳(完全移籍)
松本 泰志/サンフレッチェ広島/26歳(完全移籍)
柴戸 海/FC町田ゼルビア/29歳(復帰)
【FW】
長倉 幹樹/アルビレックス新潟/25歳(完全移籍)
高橋 利樹/横浜FC/27歳(復帰)
照内 利和/浦和レッズユース/18歳(昇格)
OUT
【DF】
工藤 孝太/ファジアーノ岡山/21歳(2026年1月31日までの育成型期限付き移籍)
佐藤 瑶大/名古屋グランパス/26歳(完全移籍)
大畑 歩夢/OHルーヴェン/23歳(完全移籍)
【MF】
小泉 佳穂/柏レイソル/28歳(完全移籍)
堀内 陽太/栃木SC/20歳(2026年1月31日までの育成型期限付き移籍)
武田 英寿/ベガルタ仙台/23歳(完全移籍)
エカニット パンヤ/ムアントン ユナイテッド/25歳(契約満了)
宇賀神 友弥/引退/36歳
【FW】
木原 励/レイラック滋賀FC/21歳(2026年1月31日までの育成型期限付き移籍)
ブライアン リンセン/NEC/34歳(契約満了)
興梠 慎三/引退/38歳
*The information in this article is current as of the time of publication.
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