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【解説】日本男子初の快挙!“スポーツクライミング男子複合”銀メダル 安楽宙斗

スポーツクライミング男子複合の安楽宙斗選手は銀メダルを獲得した。東京2020から種目に採用されたスポーツクライミングで、日本の男子初のメダル獲得となった。※メイン画像:出典 / Getty Images

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2024/08/19

東京2020で新競技として採用されたクライミングも、パリ五輪ではボルダリング&リードの複合と、スピード種目に分かれ、新種目として開催された。ボルダリング、リード、スピードのいずれも世界ランキングトップに立っている安楽選手は、17歳にしてオリンピックの舞台に。

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出典 / Getty Images

現地時間5日に初戦のボルダリングに挑んだ安楽選手は、全出場選手20人中首位の結果に。東京2020で4位だった楢崎智亜選手も2位となり、日本勢の躍進への期待が高まった。続く7日のリードで20番目に登場した安楽選手は、先に楢崎選手の予選敗退が濃厚になる中で、68.0点という高得点を記録。合計137.0点とし、首位のまま決勝に駒を進めた。

9日の決勝ではじめにボルダリングに挑んだ安楽選手は、4つの課題中2つを攻略したアメリカ代表のダフィー・コリン選手、トビー・ロバーツ選手を含めた3選手が混戦を極める中、69.3点でトップの成績に。

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続くリードでの安楽選手の出番は最後となり、86点を獲得すれば金メダルが決定する中での競技となった。しかし落下してしまい獲得ポイントが76.1点とスコアを伸ばせず。合計で2位という成績で、スポーツクライミング日本男子初のメダリストとなった。

<パリ五輪の戦績>

予選 ボルダリング/69.0点(1位)
予選 リード/68.0点(ボルダリングとの合計で全体で1位)
決勝   ボルダリング/69.3点(1位)
決勝 リード/76.1点(ボルダリングとの合計で全体で2位)

<Profile>
千葉県八千代市出身、2006年生まれの安楽選手は17歳。パリ五輪開催中にはまだ千葉県立八千代高等学校在学中という、高校生オリンピアンだ。小学2年の頃に父と共にクライミングを始めた安楽選手は、シニアデビューが2023年ながら、ボルダリング、リードそれぞれ単種目と、2つを合わせた複合の3種目すべてで世界ランキングのトップに立つ。168cmの細身の身体で、手足を開くと180cmを超えるという体格の安楽選手のスタイルは“脱力クライマー”と称される。

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3位以内に入ればパリ五輪出場が決まる2023年のシニア選手権では、4位の結果に。それでもオリンピック出場の最後のチャンスとなったアジア大陸予選大会で出場者唯一の全完登を果たし、パリ五輪の切符を手にした。