First held in Asia! What is World Masters Games 2021 Kansai that anyone over 30 can participate in?
アジア初の開催となるワールドマスターズゲームズが関西で開かれる。2021年5月14日に開幕予定だ。30歳以上であれば誰もが選手として参加できるという。組織委員会の広報部の吉田さんにこの大会の詳しい話を聞かせて頂いた。
Koike Kikuchi
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2020/05/19
――まず、ワールドマスターズゲームズ2021関西(以下:ワールドマスターズ)は2021年の5月に関西で開催されると聞いていますが、現状では予定通りの開催になりますか?
Yoshida:はい、現状では予定通り開催するように動いています。もちろん新型コロナウィルスの終息が前提ではあります。
当初は東京2020オリンピック・パラリンピック(以下:オリパラ)の後にワールドマスターズが続く予定でした。
――オリパラの延期があったので、ワールドマスターズはその前に開催することになりますね。
Yoshida:本来はオリパラを見ることで、スポーツに興味を持った方に参加してもらう大会になればと思っていましたが、2021年に大きなスポーツ大会が集中することは、逆に好機だと思っています。
そこで一気にスポーツに対するムーブメントを起こせるいい機会になればと思っています。
――オリパラとは違い、ワールドマスターズゲームズは老若男女が誰でも参加出来ますよね。
Yoshida:概ね30歳以上でしたら誰でも参加出来ます。来年はオリパラに対して世間の注目度や皆さんのスポーツ熱が高まっていくことは想像できますので、その熱を「するスポーツ」にも向けていただく。
ワールドマスターズは皆さんのスポーツ熱を「見る」から「する」へ転換する大会としたいと思っています。
また、新型コロナの影響で今年は多くの大会が中止となっています。スポーツ愛好家の皆さんがそうしたストレスを発散できる大会になればと思っています。
――初めて知った方もいると思いますので、改めてワールドマスターズがどんな大会なのか教えてください。
Yoshida:基本的には参加資格や予選などなく、概ね30歳以上であれば誰でも参加できる国際競技大会です。
開催競技は35競技59種目。陸上競技、競泳、野球、サッカーなど学生時代に部活動で慣れ親しんだ競技もあれば、綱引きやフットサル、フライングディスクといった最近人気の競技もあります。
世界ではこれまで9回行われていまして、今回が10回目の大会。関西を中心に2府7県で開催します。
マスターズと聞いて高齢者のスポーツというイメージがあるかもしれませんが、そうではなくて、スポーツが好きなら誰でも参加できる・競える大会です。
参加者にはシニアの方、現役選手を退いて数年経ったけれど自分の楽しみのためにスポーツをやっている方、初心者の方もいらっしゃいます。 参加する家族や友人など応援に来る方も巻き込んだ一つのスポーツのお祭りのような大会です。
過去の大会では101歳の女性が100mを全力疾走して金メダルということもあったり、おじいちゃん・お父さん・孫の3世代で出場されてメダルを取ったという話も聞いてます。各人が色々な楽しみ方を出来る大会です。
――日本での開催は初ですよね。
Yoshida:日本初どころかアジア初なんです!
ーーアジア初で通算10回目となる記念の大会ですね。大会へ向けての今の課題を教えてください。
Yoshida:この大会のPRですね。アジアで初めてということもあり、知名度も高くない大会ですのでPR活動は頑張ってきましたが、コロナの影響で各地で開催予定だったスポーツ大会が軒並み中止や延期になりました。
本来はそこでブースを出して、直接スポーツ愛好家の方々にPRをするような形を予定していました。
――そのような中ですが、参加申し込みの現状はいかがですか?
Yoshida:参加目標は5万人でして、国内で3万人・国外で2万人という内訳で考えています。2月1日から一般エントリーを開始して、1ヶ月足らずでエントリー者数1万人を超え非常に良いスタートが切れました。
参加者数が当初よりは落ち着いてきましたが、新型コロナウィルスの影響があっても日々エントリーをいただいています。現在は約1万3千人です。
――どんな競技に人気があるんですか?
Yoshida:募集を開始して初日で参加枠が埋まった競技もいくつかあります。陸上競技の100mはすぐに埋まりました。
競泳・アーチェリー・空手道なども埋まっています。ラグビーワールドカップの影響からかラグビーの男子の枠もすぐに埋まりました。
――カテゴリーはどう分かれていますか?
Yoshida:競技によって細かく分かれていますが、例えば陸上競技であれば5歳刻みで100歳までありますし、ラグビーであれば30代、40代、50代と10歳刻みで設定している競技もあります。
――同年代の方と戦えるので、年齢によるハンディキャップはない形ですね。
Yoshida:そうですね。あと、カテゴリーは年齢だけではなくて、競技志向の皆さんにも初心者の方にも楽しんでいただけるよう競技レベルによってわけている競技もあります。
――例えばどんな競技でレベル分けをしていますか?
Yoshida:バドミントンはプレミア(全国大会経験者)、コンペティション(地方大会経験者など)、レクリエーショナル(初心者)、卓球では初級者クラスのように、カテゴリーを設けています。
自己申告制ですけどね(笑)それをおいといても楽しめるのではないかなと思います。
――ワールドという事で海外の選手と本気で戦えるのはこの大会の醍醐味ですよね。どこの国や地域の参加が多いんですか?
Yoshida:オーストラリアなどオセアニア地域の国は、生涯スポーツという分野が盛んなようでして、ワールドマスターズの開催地としても何度か開催されていますし、今回の申し込みも多いです。
――たしかにオーストラリアではスポーツをしている方々を多く見かけます。話は変わりますが、「家トレ」というプロジェクトをスタートされましたね。この企画を立ち上げたきっかけを教えてください。
#家トレ プロジェクト
https://wmg2021.jp/stayactive/index.html
Yoshida:コロナの影響によりオリパラが延期になったこともあり、「ワールドマスターズは開催するんですか?」という問い合わせもある一方で、アスリートやスポーツを普段からされているマスターズ層からは 外に出られない、スポーツ大会の中止、ジムにも行けない、そういったことで家での生活を余儀なくされているという声がSNS上でも聞こえていました。
5月14日が開幕1年前ということもあり、皆さんのスポーツへのモチベーション維持につながる取り組みや、スポーツをしている人、これからする人が元気になる取り組みを考えていたんです。
実際に家の中でトレーニングをしている動画や写真をあげているSNS投稿をよく見ます。
「そういった知見をアスリート層同士のみならず、夫婦でも親子でも色んな方に広めていければ外出自粛の生活ストレスを軽減することになるのでは」と思い立ち上げました。誰でも参加できる企画です。
――参加者(投稿者)同士で映像を見て「こんなトレーニングもあるんだ」とトレーニングのレパートリーが増えそうですね。
Yoshida:ワールドマスターズの参加者にも協力を呼びかけ、約300件の投稿が集まりました。皆さん個々人でSNS上に投稿されているものを、私たち組織委員会のHPをプラットフォームとして公開しています。
また、驚いたのはアスリート向けのトレーニングもあれば、親子で楽しめる家でのスポーツ・トレーニングも多く寄せられました。
家での子どもとの遊びやふれあいの参考など、ご自身の生活環境に合わせたスポーツの楽しみ方、トレーニングの仕方を見つけていただきたいと思います。
https://wmg2021.jp/stayactive/index.html
――最後に吉田さんにとっての生涯スポーツとは?
Yoshida:スポーツを続けていくことは人生における一つの幸せの形なのかなと思います。
健康の維持や自己研鑽という部分もありますが、スポーツを通じて多くの人と出会い、競ったり、一緒に飲み会をしたりと、そうした楽しみ方が生涯スポーツにはあるのだと思います。
――スポーツを続けることによって人生が豊かになりますもんね。
Yoshida:ワールドマスターズでそういった人が1人でも増えてくれたら嬉しいです。
素材提供:公益財団法人 ワールドマスターズゲームズ2021関西 組織委員会
Yoshida:はい、現状では予定通り開催するように動いています。もちろん新型コロナウィルスの終息が前提ではあります。
当初は東京2020オリンピック・パラリンピック(以下:オリパラ)の後にワールドマスターズが続く予定でした。
――オリパラの延期があったので、ワールドマスターズはその前に開催することになりますね。
Yoshida:本来はオリパラを見ることで、スポーツに興味を持った方に参加してもらう大会になればと思っていましたが、2021年に大きなスポーツ大会が集中することは、逆に好機だと思っています。
そこで一気にスポーツに対するムーブメントを起こせるいい機会になればと思っています。
――オリパラとは違い、ワールドマスターズゲームズは老若男女が誰でも参加出来ますよね。
Yoshida:概ね30歳以上でしたら誰でも参加出来ます。来年はオリパラに対して世間の注目度や皆さんのスポーツ熱が高まっていくことは想像できますので、その熱を「するスポーツ」にも向けていただく。
ワールドマスターズは皆さんのスポーツ熱を「見る」から「する」へ転換する大会としたいと思っています。
また、新型コロナの影響で今年は多くの大会が中止となっています。スポーツ愛好家の皆さんがそうしたストレスを発散できる大会になればと思っています。
――初めて知った方もいると思いますので、改めてワールドマスターズがどんな大会なのか教えてください。
Yoshida:基本的には参加資格や予選などなく、概ね30歳以上であれば誰でも参加できる国際競技大会です。
開催競技は35競技59種目。陸上競技、競泳、野球、サッカーなど学生時代に部活動で慣れ親しんだ競技もあれば、綱引きやフットサル、フライングディスクといった最近人気の競技もあります。
世界ではこれまで9回行われていまして、今回が10回目の大会。関西を中心に2府7県で開催します。
マスターズと聞いて高齢者のスポーツというイメージがあるかもしれませんが、そうではなくて、スポーツが好きなら誰でも参加できる・競える大会です。
参加者にはシニアの方、現役選手を退いて数年経ったけれど自分の楽しみのためにスポーツをやっている方、初心者の方もいらっしゃいます。 参加する家族や友人など応援に来る方も巻き込んだ一つのスポーツのお祭りのような大会です。
過去の大会では101歳の女性が100mを全力疾走して金メダルということもあったり、おじいちゃん・お父さん・孫の3世代で出場されてメダルを取ったという話も聞いてます。各人が色々な楽しみ方を出来る大会です。
――日本での開催は初ですよね。
Yoshida:日本初どころかアジア初なんです!
ーーアジア初で通算10回目となる記念の大会ですね。大会へ向けての今の課題を教えてください。
Yoshida:この大会のPRですね。アジアで初めてということもあり、知名度も高くない大会ですのでPR活動は頑張ってきましたが、コロナの影響で各地で開催予定だったスポーツ大会が軒並み中止や延期になりました。
本来はそこでブースを出して、直接スポーツ愛好家の方々にPRをするような形を予定していました。
――そのような中ですが、参加申し込みの現状はいかがですか?
Yoshida:参加目標は5万人でして、国内で3万人・国外で2万人という内訳で考えています。2月1日から一般エントリーを開始して、1ヶ月足らずでエントリー者数1万人を超え非常に良いスタートが切れました。
参加者数が当初よりは落ち着いてきましたが、新型コロナウィルスの影響があっても日々エントリーをいただいています。現在は約1万3千人です。
――どんな競技に人気があるんですか?
Yoshida:募集を開始して初日で参加枠が埋まった競技もいくつかあります。陸上競技の100mはすぐに埋まりました。
競泳・アーチェリー・空手道なども埋まっています。ラグビーワールドカップの影響からかラグビーの男子の枠もすぐに埋まりました。
――カテゴリーはどう分かれていますか?
Yoshida:競技によって細かく分かれていますが、例えば陸上競技であれば5歳刻みで100歳までありますし、ラグビーであれば30代、40代、50代と10歳刻みで設定している競技もあります。
――同年代の方と戦えるので、年齢によるハンディキャップはない形ですね。
Yoshida:そうですね。あと、カテゴリーは年齢だけではなくて、競技志向の皆さんにも初心者の方にも楽しんでいただけるよう競技レベルによってわけている競技もあります。
――例えばどんな競技でレベル分けをしていますか?
Yoshida:バドミントンはプレミア(全国大会経験者)、コンペティション(地方大会経験者など)、レクリエーショナル(初心者)、卓球では初級者クラスのように、カテゴリーを設けています。
自己申告制ですけどね(笑)それをおいといても楽しめるのではないかなと思います。
――ワールドという事で海外の選手と本気で戦えるのはこの大会の醍醐味ですよね。どこの国や地域の参加が多いんですか?
Yoshida:オーストラリアなどオセアニア地域の国は、生涯スポーツという分野が盛んなようでして、ワールドマスターズの開催地としても何度か開催されていますし、今回の申し込みも多いです。
――たしかにオーストラリアではスポーツをしている方々を多く見かけます。話は変わりますが、「家トレ」というプロジェクトをスタートされましたね。この企画を立ち上げたきっかけを教えてください。
#家トレ プロジェクト
https://wmg2021.jp/stayactive/index.html
Yoshida:コロナの影響によりオリパラが延期になったこともあり、「ワールドマスターズは開催するんですか?」という問い合わせもある一方で、アスリートやスポーツを普段からされているマスターズ層からは 外に出られない、スポーツ大会の中止、ジムにも行けない、そういったことで家での生活を余儀なくされているという声がSNS上でも聞こえていました。
5月14日が開幕1年前ということもあり、皆さんのスポーツへのモチベーション維持につながる取り組みや、スポーツをしている人、これからする人が元気になる取り組みを考えていたんです。
実際に家の中でトレーニングをしている動画や写真をあげているSNS投稿をよく見ます。
「そういった知見をアスリート層同士のみならず、夫婦でも親子でも色んな方に広めていければ外出自粛の生活ストレスを軽減することになるのでは」と思い立ち上げました。誰でも参加できる企画です。
――参加者(投稿者)同士で映像を見て「こんなトレーニングもあるんだ」とトレーニングのレパートリーが増えそうですね。
Yoshida:ワールドマスターズの参加者にも協力を呼びかけ、約300件の投稿が集まりました。皆さん個々人でSNS上に投稿されているものを、私たち組織委員会のHPをプラットフォームとして公開しています。
また、驚いたのはアスリート向けのトレーニングもあれば、親子で楽しめる家でのスポーツ・トレーニングも多く寄せられました。
家での子どもとの遊びやふれあいの参考など、ご自身の生活環境に合わせたスポーツの楽しみ方、トレーニングの仕方を見つけていただきたいと思います。
https://wmg2021.jp/stayactive/index.html
――最後に吉田さんにとっての生涯スポーツとは?
Yoshida:スポーツを続けていくことは人生における一つの幸せの形なのかなと思います。
健康の維持や自己研鑽という部分もありますが、スポーツを通じて多くの人と出会い、競ったり、一緒に飲み会をしたりと、そうした楽しみ方が生涯スポーツにはあるのだと思います。
――スポーツを続けることによって人生が豊かになりますもんね。
Yoshida:ワールドマスターズでそういった人が1人でも増えてくれたら嬉しいです。
素材提供:公益財団法人 ワールドマスターズゲームズ2021関西 組織委員会