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5-0でシリア代表を撃破!FIFAワールドカップ2次予選、グループB全勝で最終予選へ
2024年6月11日にエディオンピースウイング広島で開催されたFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選。日本はシリアとの対戦で快勝。日本史上初の無失点&全勝を達成し、グループリーグを突破した。今回は日本代表の現在地を確認しつつ、シリア戦を振り返る。※トップ画像出典/Getty Images
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グループリーグ第6節は森保監督ゆかりの広島で開催
2023年11月に始まったW杯2次予選。日本は北朝鮮、シリア、ミャンマーとともにグループBで戦い、アウェイ北朝鮮戦が没収試合扱いになるも4連勝ですでに3次予選(最終予選)進出を決めていた。
そして迎えたシリア戦。開催地は2月に開業したばかりのエディオンピースウイング広島だ。ちなみに、広島で日本代表戦が行われるのは実に20年ぶりとなる。サンフレッチェ広島のレジェンドOBであり、元監督でもある森保一監督にとっては、特別な感情も入り混じる一戦だったに違いない。そんな広島でのグループリーグ第6節は、最終予選へ弾みをつけるためにも負けられない戦いだ。
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攻撃的3バックにより22分間で3得点
6月6日のミャンマー戦からスターティングメンバーを9人入れ替えた日本代表は、3-4-2-1のフォーメーションを採用。GKには大迫敬介、3バックは右から冨安健洋、板倉滉、町田浩樹、2ボランチにはキャプテン遠藤航と田中碧、ウイングバックは堂安律と中村敬斗、2シャドーに久保建英と南野拓実、そして1トップに上田綺世を配置した。
立ち上がりから日本がボールを支配し、前半13分に早速スコアが動く。遠藤が拾ったこぼれ球を南野が繋ぎ、中村が運んでクロスを上げ、最後は上田のヘディングでゴール。幸先よく先手を取った。所属しているスタッド・ランスでの活躍が話題を集める中村だが、日本代表でも先制アシストで好調だ。そして前半19分に2点目。大迫が中村に入れてカウンター開始。久保からボールをもらった堂安が豪快に左足を振り抜く。堂安らしい力強くシャープなシュートが決まった。さらに前半22分にはオウンゴールで追加点。南野を狙った久保からのパスだったが、相手選手に当たってディフレクション。コースが変わったボールがそのまま相手ゴールに吸い込まれた。
その後も勢いが落ちない日本は何度もチャンスを作り出すが、得点には結びつかない。しかし、攻撃的な3バック布陣が功を奏し、早い段階での複数得点に成功して3点リードのまま折り返した。
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南野が代表通算21得点目を挙げ、最終予選へ
後半は布陣を4-3-3に変更し、中村に代わって伊藤洋輝選手が入った。後半も主導権を握った日本は堂安や伊藤らがシュートを打ち続けるが、ことごとくクリアされてしまう。そして16分にメンバー交代。遠藤と久保に代わり、鎌田大地と相馬勇紀がイン。さらに28分にも交代が行われ、田中に代わって川村拓夢が入った。相馬は交代からわずか12分でPKを獲得。ペナルティーエリアで相手選手に背後から足を絡められて転倒したのだ。自らキッカーを務めた相馬は、右足で冷静にゴール右下に突き刺し、4点目を決める。ベンチから見守っていた久保も、これには思わずガッツポーズで喜んだ。続いて後半40分。相馬、川村といった途中出場組が猛烈プレスをかける。そこから左エリア外で伊藤がボールを奪い、入れ替わるように受けた南野がそのまま中央に運んでシュートを叩き込む。この5点目は南野にとって代表通算21得点目になり、元日本代表中山雅史の記録に並んだ。その後もアディショナルタイムまで攻め続けるが、5-0でフィニッシュ。日本代表は2次予選6戦を全勝してグループ1位で終え、9月から始まるアジア最終予選に進んだ。
『日本 vs シリア 試合ハイライト』FIFA ワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ2027予選より
配信日:2024年6月11日
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