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独自ルールからみる“東京ヴェルディ”と”セレッソ大阪”の魅力とは?
試合やプレースタイルはさることながら、舞台裏の様子もクラブによって全然違う。今回はその裏側に少し迫ってみよう。クラブの決め事と一風変わったルールなどについて東京ヴェルディの谷口栄斗選手、セレッソ大阪に所属していた毎熊晟矢選手(2024年6月にエールディヴィジ・AZアルクマールに完全移籍)の話から、それぞれクラブの魅力を紹介していく。※トップ画像出典/Getty Images
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東京ヴェルディの谷口によると、クラブの一風変わったルールとして「ロッカールームの掃除を先輩がしてても後輩は見てるだけ」が挙げられるという。自分でやります、とならないのがヴェルディ流で、先輩に気を使わない雰囲気があるという。J1クラブの中でも平均年齢が最も若い24.1歳(※開幕前時点)のヴェルディは、アグレッシブさが光るチーム。谷口選手も「アグレッシブさはどのチームにも負けたくない」と語る。
セレッソ大阪の毎熊によるチームの裏話は、攻撃的なサッカーを仕掛けるためにチームで向き合っていること。シーズン終盤に4-3-3にトライしたが、最後なかなか得点に結びつかなかった。2023年のシーズンは残り4節で1得点となったが、課題に対してキャンプで向き合い、その後も小菊監督から「攻撃的なサッカーを」と常々言われているのだそう。「ゴールに迫る迫力を見せていきたい」と話してくれた。
セレッソは自由で縛りがないのも特徴。右サイドバックのスペシャリストで日本代表に選出された毎熊選手のプレースタイルのこだわりは、サイドバックとして攻撃的にペナルティエリアまで入っていくこと。このプレーは日本代表のステージでも変わらず、むしろそれ以上に活躍していることはJリーグ全体にもいい影響を与えている。アジアカップ選出26人中Jクラブ所属選手は5人。毎熊は「少ない中でJリーグを代表していっているという意識があるし、Jリーグの中に素晴らしい選手がいるのを証明できるのも数少ないJリーグ組だけ」と語る。まだまだ証明している最中だが今後も注目していきたい。また、他クラブに負けないことととして「仲の良さ」を挙げている。「それがプレーにも表れていて、仲はいいけれど馴れ合いではなく、より厳しい集団になっていけるように邁進したい」と話していた。
チームそれぞれのカラーが出る独自ルール。2025年シーズンも各チームの活躍に注目していきたい。
『やべっちスタジアム』#153「クラブの魅力を引き出すっち!」一挙出し!槙野オフザボール解説!より
配信日:2024年3月18日
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています