Dsc 0239

ミズノ「WAVE EMPEROR3」限界を突破して走るためのランニングシューズ

筆者はこれまで、ミズノのWAVE RIDER22とWAVE SHADOW2を履いて長距離ランを繰り返してきた。次のステップとして少しでも速く走るために、今の自分には早いと思いながらもミズノの最高峰シューズ「WAVE EMPEROR3」を試すことにした。「WAVE EMPEROR3」とは、どのようなランニングシューズなのだろうか?昨年、ミズノ大阪本社で企画担当者にインタビューした記事を読み返し、実際に履いて走ってみた。

Icon aff20898 d2d2 431d 8b05 0f3c5e5ae91bHidemi Sakuma | 2018/11/16
ミズノWAVE RIDER22を履いて走ってみた。
ミズノWAVE SHADOW2を履いて走ってみた。

2017年ミズノWAVE EMPEROR3記事

WAVE EMPERORは、速く走るための全てが込められたランニングシューズだ。このシリーズは2015年に誕生し、現行モデルは昨年から展開されている。ターゲット層はフルマラソンで3時間前半より速いタイムを狙うエリートランナーとなっている。  

Thumb tec i img03 2

――EMPERORと名付けた経緯
 

「王道を超えたシューズを作ろう」というコンセプトを元に、「皇帝(エンペラー)」となった。

Thumb tec i img05

――ミズノが誇る機能性
 

ソールのカカト部に波型の樹脂MIZUNO WAVEを入れたことでクッション性と安定性が増し、前に向かってスピードを出しやすくなっている。
 

Thumb tec i img04

アウトソールに非常に硬い樹脂G3を採用。グリップ性と耐久性が向上し、スピードを出しても安心して長く履き続けることができる。


――追求し続けたフィッティング
 

ミズノが機能性の中で最も力を入れているのがフィッティングである。日本人の足の形は幅・甲の高さなどが多様で、フィットしないケースが多い。だが、WAVE EMPEROR3は、どのような足にでも合わせることを可能としている。
 

Thumb tec i img01 3

フィットする理由①
シューレースを通すつま先部分を他のシューズよりも前方に配置したことで、前足部の幅を調整してよりフィットすることができる。  

Thumb tec i img02 2

フィットする理由②
ミズノがランニングシューズで最も大切にしているのがカカト部だ。青色の調整ベルトがあることで、どのような足幅にもフィットして横ブレをしにくい構造となっている。

Thumb dsc 0243

~WAVE EMPEROR3を履いて走ってみた~
 

WAVE EMPEROR3(標準タイプ)の足入れもかなり良い。これまではシューズに足が合うかどうかを基準にしてきたが、全くの逆。ベルトが動くことによって適度な締め付けがあるので、シューズが自然と足に合わせてくれる感じがした。
 

Thumb dsc 0248

シューズは非常に軽い。走ってみると、足取りは快適で横ブレを全く感じなく、前に向かって心地良く進むことができる。  

履き始めた日に、20kmを楽しくランニングすることができた。
 

だが落とし穴もある。ハイレベルランナー用のシューズのため、ビギナー用と比べるとクッション性があまり強くない。そのためスピードを出した時に、足首や膝などの関節に負担がかかりやすいと思った。  

これを履いてフルマラソンをスピードランするには、かなりのトレーニングが必要とのことである。

Thumb dsc 0245

WAVE EMPEROR3  

今の自分よりも上を目指して、速く走破したいランナーにお勧めの1足であると思う。  (了)  


ミズノWAVE EMPEROR3
https://www.mizuno.jp/running/waveemperor3/ 

Cooperation of coverage / Mizuno Corporation
提供写真/ミズノ株式会社
Interview photograph / Hidemi Sakuma