
The competitive spirit that won the cup match will also be seen in the league match. Predictions and outlook for "Gamba Osaka" aiming to advance to the top with the performance of their speedy forwards
2000年代後半のガンバ大阪は、チームの黄金期とも呼べる時代だった。2005年の優勝を皮切りに、2008年にはACLを制覇。しかし、近年では2022年に15位、2023年は16位と厳しい戦いが続いていた。昨シーズンはチームのレジェンド的存在である遠藤保仁氏をコーチに迎え、必勝態勢で開幕を迎えた。序盤こそつまずいたものの、5月から6月にかけて引き分けを挟んで7連勝。その後もリーグ2位の35失点という安定した戦いぶりで、4位に滑り込む。2020年の2位以来となる一桁順位だった。※イラスト/vaguely

得点力不足が足かせに。安定感欠如も、7連勝で一気に順位アップで躍進を見せる
昨シーズンの開幕戦は、J1初参戦となったFC町田ゼルビアのホームに乗り込んだ一戦だった。後にリーグに旋風を巻き起こすことになる相手との初戦は、前半に失点するも後半39分にFW宇佐美貴史のゴールで同点としそのまま引き分けに終わる。続く第2節のアルビレックス新潟戦では1-0と勝利するが、第11節のアビスパ福岡戦までは今一つ安定しない戦いで4勝3分4敗という戦績だった。しかし、大阪ダービーとなった第12節のセレッソ大阪戦に1-0で勝利した後は、引き分けを挟んで7連勝。一気に順位を上昇させる足がかりとなった。夏場になると、第24節の湘南ベルマーレ戦から第12節のセレッソ大阪戦まで9試合連続で勝ちなし。最終6ゲームを5勝1分と大きく勝ち越し、4位でフィニッシュしたが、優勝したヴィッセル神戸との勝ち点差は6あり、夏場のブレーキが最後まで響いた形となった。リーグ屈指の失点数を誇った一方、得点数は上位5チームでは唯一の40点台となる49点。チーム全体の得点力アップが今季の至上命題だ。天皇杯でもリーグ制覇を果たしたヴィッセル神戸に決勝で0-1で敗戦。ここでも、最後まで1点が遠かった。
▼2024年シーズンの成績
J2リーグ:11位(18勝12分8敗/49得点35失点)
JリーグYBCルヴァンカップ:2回戦敗退
天皇杯:準優勝
2025年シーズン予想フォーメーション
ガンバ大阪の2024年シーズンは、4-2-3-1を基本フォーメーションとして戦っていた。今シーズンも大きくは変わらないと予想される。GKは昨年リーグ戦全38試合に出場したGK一森純が務めるだろう。DFラインもジェフユナイテッド千葉からDF佐々木翔悟を補強したのみなので、昨年と同様のメンバーで臨む可能性が高い。中盤では、攻撃的ポジションにおもしろい選手が加入した。MF奥抜侃志はドイツ2部の1.FC ニュルンベルクから完全移籍で獲得。ドイツリーグでもまれた実力をJリーグの舞台でも発揮できるかに注目だ。また、神村学園高校から加入した18歳のMF名和田我空にも大きな期待がかかる。高校1年時から主力として活躍し、3年時にはインターハイで準優勝を果たすなど、その実績は世代でも屈指とされている。さらにU-17ワールドカップに出場するなど、世代別代表の常連でもある逸材だ。いずれの選手も2列目を主戦場とし、チームの得点力アップには欠かせない存在になるだろう。開幕はチームの絶対的な支柱となるFW宇佐美貴史、MFウェルトンが務めると予想するものの、長いシーズンを戦ううえで彼らが必要な戦力となるのは間違いない。ワントップは、昨季10ゴールのFW坂本一彩がベルギーのKVCウェステルローに期限付き移籍。チュニジア代表としても活躍するFWイッサム・ジェバリが担うと予想する。

2025年シーズンの展望ー得点力向上なるか?新FWとMFで攻撃陣強化へ
昨シーズンリーグ4位と躍進したチームの課題となるのは、得点力だ。シーズン49得点は13位だった浦和レッズと同じ数字で、上位9位のどのチームよりも少ない。そんななかで、昨季10ゴールを挙げたFW坂本が海外移籍。このオフはその穴を埋めるようにFWを2選手補強した。現状ファーストチョイスと予想するFWイッサムらとのポジション争いに期待したい。また、MFは昨年までドイツ2部リーグに所属していたMF奥抜と高卒新人で世代屈指の実力者とも言われているMF名和田を補強。上手くチームにフィットすれば、どちらも起爆剤となれる可能性は高い。今季で3年目となるダニエル ポヤトス監督の采配にも注目だ。そして、このチームになくてはならない存在なのが、FW宇佐美。昨季もチーム最多となる12ゴールを挙げ、ベテランの域に達した現在もチームやファンからの信頼は厚い。現有戦力と、新加入の選手が嚙み合えば、2015年以来となるタイトル獲得の可能性も高いだろう。
新加入選手/移籍情報(2025年2月3日時点)
IN
【GK】
荒木 琉偉/ガンバ大阪ユース/17歳
【DF】
佐々木 翔悟/ジェフユナイテッド市原・千葉/24歳(完全移籍)
【MF】
奥抜 侃志/1.FCニュルンベルク/25歳(完全移籍)
名和田 我空/神村学園高等部/18歳
【FW】
唐山 翔自/ロアッソ熊本/22歳(復帰)
南野 遥海/栃木SC/20歳(復帰)
OUT
【GK】
谷 晃生/FC町田ゼルビア/24歳(完全移籍)
石川 慧/ヴァンフォーレ甲府/32歳(完全移籍)
【DF】
松田 陸/未定/33歳
【MF】
中村 仁郎/FC岐阜/21歳(2026/1/31までの育成型期限付き移籍)
杉山 直宏/ジェフユナイテッド市原・千葉/26歳(完全移籍)
福田 湧矢/東京ヴェルディ/25歳(完全移籍)
【FW】
坂本 一彩/KVCウェステルロー/21歳(期限付き移籍)
鈴木 武蔵/横浜FC/30歳(完全移籍)
山見 大登/東京ヴェルディ/25歳(完全移籍)
*The information in this article is current as of the time of publication.