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Coach Yamaguchi's true worth in his fifth season - Shonan Bellmare's predictions and outlook for 2025

2023年シーズンとは違い、余裕を持って残留を確定させることに成功した山口智監督体制4年目の2024年シーズン。若手選手の台頭を促しながら、“残留することが当たり前のチーム”へ着実に前進した1年だったと言えそうだ。2025年シーズンは昨シーズンをベースに完成度を高めていくことで、トップハーフ、さらには山口監督が就任当初に掲げた“5位以内”を目指したい。※イラスト/vaguely

KING GEAR Editorial Department | 2025/01/31

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2桁スコアラー3人の流出阻止が最大の補強が2025年の課題、2024年シーズンの湘南ベルマーレを振り返る

2024年シーズンは、3節から11節にかけて4分け5敗の勝ち星なしと苦しいスタートで幕を空けた。

しかし後半戦から徐々に勝負強くなるのが恒例の湘南らしく、徐々にチームが安定してくると、夏場の3連勝含む5戦負けなし、9月から11月にかけての4連勝などで勝ち点を積み上げた。FW大橋祐紀選手の海外移籍による離脱で、攻撃面が大きな懸念ポイントだったシーズンだったが、蓋を空けて見ればFW鈴木章斗選手、FW福田翔生選手、新加入のFWルキアン選手の3選手が2桁得点を達成するなど、一定以上の収穫があったと言えそうだ。また守備においても、DFキム・ミンテ選手やGK上福元直人選手など新加入のベテランがマッチ。7年連続の残留を、早い段階で決めた。

▼2024年シーズンの成績

J1リーグ：15位（12勝9分17敗／53得点58失点）

JリーグYBCルヴァンカップ：2回戦敗退

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会：ベスト16

2025年シーズン予想フォーメーション

毎年のようにエースが離脱している湘南だが、今回のストーブリーグではFW鈴木章斗選手、MF福田翔生選手、FWルキアン選手という2桁スコアラーの残留に成功したのは何よりの補強だ。

新加入選手で即戦力としての期待が高まるのは、鹿島から加入したMF藤井智也選手。J屈指のスピードを誇るサイドアタッカーは、右WBが主戦場。チームの大黒柱であるMF鈴木雄斗選手と定位置を争うことになりそうだ。一方で、主力の流出としてはMF田中聡選手が広島へ移籍することが決定。ボランチとして4ゴール、4アシストとチームMVP級の活躍を見せていた生え抜きの穴を埋めるのは簡単ではないだろう。MF田中選手の不在の解決策として、川崎から期限付きでブラジル人MFゼ・ヒカルド選手が加入。2024年シーズンは11試合出場中先発が3試合とまだ実力が未知数ではあるが、彼の出来栄えがチームに与える影響は大きそうだ。山口監督は昨シーズンの序盤を4-4-2のフォーメーションで戦ってきたが、中盤から終盤にかけては3-5-1に修正。そのため2025シーズンも、3-5-1がベースと考えた。GKは上福元選手、DFはキム選手、髙橋直也選手、そして昨シーズンボランチからコンバートされた鈴木淳之介選手か。アンカーはヒカルドが入ると見たが、バリエーションとしてMF鈴木淳選手の起用も面白い。WBの鈴木雄選手、畑大雅選手、MFの池田昌生選手、平岡大陽選手という昨シーズンの主力はそのまま継続してファーストチョイスになるだろう。またFWは鈴木章選手、福田選手、ルキアン選手がローテーションの基本となるが、ここでは昨シーズンの出場時間から鈴木章選手、福田選手をスターターとした。

Thumb e6b998e58d97e38399e383abe3839ee383bce383ac — 画像作成/これ松えむ

今シーズンの展望

これまで積み重ねてきたものを継続させながら、さらなる前進を目指すシーズン。主力の流出を最小限に抑え、昨シーズンのベースを維持しながら開幕を迎えることができるのは、ここ数年の湘南の状況を踏まえれば大いに意味があることだろう。その意味でも、山口監督の長期体制の真価が問われる1年となりそうだ。今期の具体的な目標は、“残留争いを意識せずにシーズンを終えること”。昨シーズンの中盤以降の安定した戦いを継続できれば、決して難しい目標ではないチームなはずだ。