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「ミスター・ジューン」ー例年6月が絶好調の大谷翔平の今季の“6月”をプレイバック

「ミスター・ジューン」と呼ばれるほど、6月に調子を上げてきたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。「MLB’s ON FLEEK」#7では、「ミスター・ジューン大谷」をテーマに、2023年6月までの成績をおさらいしていく。NPB千葉ロッテマリーンズからMLBミネソタ・ツインズでプレー(のちに阪神タイガース移籍)し、現在は解説者の西岡剛氏による独自の視点で野球選手の調整法について考察も紹介していく。※トップ画像出典/Getty Images

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大谷選手の6月成績に解説者「異常しかない」

「ミスター・ジューン大谷」こと大谷選手は、6月に調子を上げることで有名だ。NPB時代の北海道日本ハムファイターズで投手として初勝利を挙げたのは2013年6月。ロサンゼルス・エンゼルス時代に初の月間MVPを受賞したのも2021年6月と「6月」は大谷選手にとって「好調月間」のようだ。それは、2021年に13本、2023年15本の月間本塁打数からもうかがえる。これには、さや香の新山の「2試合に1本は本塁打打っている計算ですよね」と驚きの表情を浮かべ、解説者としても活躍する元MLB選手の西岡も「異常しかないでしょ」と大谷選手のデータに目を見張った。

MLBジャーナリストAKI猪瀬によると「6月になると大谷翔平が打ち出すというのは野球ファンみんなが知っていること」とのことだった。選手にとって得意な季節を問われた西岡は、「春と秋が一番気持ちいいですね。やっぱり過ごしやすい。ここで(成績を)稼いで、7月8月をバテずに落ちないようにキープする。それができたらタイトル争いに絡める」と自身の現役時代を回想した。

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Source: Getty Images

「今年は6月を待たずに大きな波が来ているんじゃないか」

「今年(2024年)は、もう6月を待たずに大きな波が来ているんじゃないか」と指摘したのはAKI猪瀬。5月21日時点で、大谷選手は本塁打13本(リーグ2位)、打率3割5分3厘(リーグトップ)、安打数、長打率、OPSでもリーグトップの成績を残している。AKI猪瀬さんは「これで6月に入っていったら? 一体どうなってしまうのか?」と話す。

大谷選手は6月に絶好調な理由を、インタビューでこう答えていた。「4月から5月は、いい悪いがあると思うけれど、ここで打撃の悪いところを改善して、基本的にシーズンが進んでいった方が慣れも含めて良くなるのではないかな」。

開幕から試行錯誤を繰り返しながら、4、5月は打撃の感覚を研ぎ澄まし、6月に爆発するというのだ。西岡は「ちょうど6月ぐらいに試合勘が慣れてくる時期なんですよ。投手は開幕時期が有利。バッターは動いている球に反応して調子を整えていく」と話す。気候が暖かくなるにつれ、体も動くようになっていくという。

ちなみに今シーズンを終えてからの大谷を振り返るとやはり6月は好調で6月26日(日本時間)のシカゴ・ホワイトソックス戦で24号本塁打で10本目となる、という2021年、2023年に続く3度目の2桁本塁打達成を果たした。今シーズンの6月成績は打率.295、10本塁打、22打点、OPS1.087だった。まさに「ミスター・ジューン」だ。今年は打者に専念したこともあり、その後も停滞することもなくエンゼルス時代不調気味だった9月に偉業を成し遂げた。前人未到の「51-51」の達成は記憶に新しいだろう。

シーズン終了後の成績は159試合出場で、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036。今季も驚異的な成績をたたき出していることがわかる。

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大谷翔平、史上初のDHで掴んだ3度目の満票MVP「打者最高シーズン」で覆した固定概念ー歴史的シーズンを振り返る

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西岡は「そろそろ調子悪い年も出てくるだろうと思ってしまうのに、毎年、期待を超えていく。僕らでも読めない」と、大谷選手の異次元の活躍ぶりに脱帽。来季も引き続き“大谷翔平”から目が離せない。



『ABEMA MLB’s ON FLEEK』:#7「ミスター・ジューン大谷」より
配信日:2024年5月31日(金) 12:00 〜 12:15 毎週金曜に配信
内容:日本人選手の見どころ独自の情報などMLBをもっと見たくなる情報を週1で発信。

※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています