【ナ・リーグ15球団】首位のドジャースも!?不安視される救援投手陣が酷使されていたのはどこだった?
開幕ダッシュを決めたのは、どの球団だった?メジャー開幕後5月に放送された「MLB’s ON FLEEK」#5では、元・北海道日本ハムファイタース内野手で解説者の杉谷拳士が、ナ・リーグ15球団の開幕から1か月を振り返った。※トップ画像出典/Getty Images
ドジャーズは「投手陣がうまく噛み合ってないという印象」
今年5月時点で、MLBジャーナリストAKI猪瀬は「開幕ダッシュが決まるか決まらないかで、この先のシーズンがガラッと変わってきます」と話していた。
当時の西地区の順位は、1位が大谷翔平・山本由伸が所属するロサンゼルス・ドジャース。2位サンディエゴ・パドレス、3位アリゾナ・ダイヤモンドバックス、同3位サンフランシスコ・ジャイアンツ、5位コロラド・ロッキーズ。好発進したように見えるドジャースだが、杉谷さんは「ダントツに行くかなと思いましたが、投手陣がうまく噛み合ってないという印象」と、首位にいても14勝11敗の成績の要因を解説していた。最終的にワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームも開幕当初は調整しきれていなかった。
AKI猪瀬も「救援が投げたイニング数がナ・リーグで一番多い」と指摘しており。4月の時点で、先発が5回まで持たないので、ブルペンが酷使されているといっていた。
ドジャースとの直接対決でいい野球をしたパドレス
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ダルビッシュ有や松井裕樹が所属するパドレスは2位に位置していた(西地区2位・ワイルドカード1位)。杉谷さんは「もっと来ると思います。松井投手も野手もいいですし、主力になっていく若手も」と評価していた。AKI猪瀬も「直接対決でパドレスがいい野球をしていますので、ドジャースとゲーム差が詰まっています。ドジャースに追いつかないにしても、背中をずっと追っていくと、ポストシーズンには進出できる」と予測していた。
現役時代のプレーから松井は当初MLBに今季導入されたピッチクロック違反への懸念が大きかったが、初登板以降違反はなく順応できたようで、その面でもチームへしっかり貢献できたといえそうだ。「ピッチクロック」はファン層拡大を図る試合短縮のためのルールだが、日本にはないMLB独自のルールにいかに順応していくのかが日本人選手にとって今後も鍵となりそうだ。
両リーグトップの防御率!カブス今永投手を絶賛
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中地区の順位は、1位ミルウォーキー・ブリュワーズ、2位シカゴ・カブス、3位シンシナティ・レッズ、4位ピッツバーグ・パイレーツ、5位セントルイス・カージナルス。今永昇太、鈴木誠也が所属するカブスについて、新山は「今永投手が素晴らしいですね」と、5月14日時点で両リーグトップの防御率0.96を大絶賛。AKI猪瀬も「この時点で、もう新人王を取れるんじゃないかっていうシーズン」と評価しつつ、「ただ、カブス先発陣というのは、先発防御率が15チーム10位」と、今永選手しか頑張っていないデータも示していた(ナ・リーグ中地区3位)。
杉谷、AKI猪瀬ともに注目球団に「ブリュワーズ」を挙げていた。AKI猪瀬は「ブリュワーズの恐ろしさは、エースがいなくなり、メジャー屈指のクローザーが故障中でも、先発陣の防御率は1位、救援陣の防御率2位、ホームラン数1位、チーム打率2位」という驚きのデータを紹介。「成績的に言うと、ドジャースやブレーブスより今は強い」と高評価。杉谷も「20歳のジャクソン・チョーリオは、チームを10年ぐらい引っ張っていく選手。注目してもらいたい」と話していた(ブリュワーズはナ・リーグ中地区1位)。
『ABEMA MLB’s ON FLEEK』
タイトル:#5「ナ・リーグ開幕1か月通信簿 天国と地獄」
配信日:2024年5月17日(金) 12:00 〜 12:15 毎週金曜に配信
内容:日本人選手の見どころ独自の情報などMLBをもっと見たくなる情報を週1で発信。
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています