
"Barefoot Golf Course" A new sports space that coexists with nature, as envisioned by Yosuke Kubozuka
「裸足で楽しめるゴルフ場」―そんな一風変わったビジョンを掲げた窪塚洋介が、ゴルフ場プロデュースに乗り出した。体と心を自然と一体にするための特別な空間づくりは、彼の信条「今を豊かに生きる」にも通じるもの。土壌改良や無農薬の食材を活用したレストラン、グランピングエリアまで構想に含まれるこのプロジェクトが、どんな未来を描き出すのか。健康と環境を結びつける、次世代のゴルフ場モデルが今、動き出している。※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)

「裸足で楽しめるゴルフ場」新しいプロデュースビジョンとは?
Photography: Rika Matsukawa (Hige Kikaku)
― ゴルフ場のプロデュースビジョンを持っていると拝見しましたが、その構想について教えてください。
構想を話していたタイミングで、ちょうどゴルフ場に関する話が舞い込んできたんです。まだ詳しくはお話できませんが、都内近郊のゴルフ場で土壌改良が進んでいて、近い将来実現できるかもしれません。
具体的には、18番ホールを「8GSHOOT」のロゴの形にするなんて夢もありますが、それには相当な資金が必要です。それでも「8G SHOOTプロデュースのゴルフ場」や「8G SHOOTとの共同運営」といった形で、近い未来には皆さんにお披露目できるのではないかと期待しています。
― かなり具体的に動き出しているんですね。
そうなんです。今、「裸足で回れるオーガニックなゴルフ場」をテーマに準備を進めています。レストランではオーガニックで無農薬の料理を提供し、ラウンドを終えた時には「ここで一日過ごしたら、なんだか体がすごく健康になったな」と感じてもらえる、デトックス効果のあるゴルフ場にしたいですね。さらに、家族や子どもたちも楽しめるように、グランピングエリアのような施設も併設したいと考えています。
このプロジェクトを通じて、ゴルフ場が「健康」や「環境」と結びつく、新しいモデルを提案できたらと思っています。自然の中で楽しみながら、心も体も健やかでいられる、そんな場所を目指しています。
Photography: Rika Matsukawa (Hige Kikaku)
― 最近、健康のためにこだわっていることはありますか?
僕にとって「いいお酒を楽しむこと」も大切な日常です。実は、金沢の酒蔵「福光屋」と一緒に「福霧」という日本酒を作っているんですが、良質な水と米から生まれるその味わいは、本当に美味しいんです。安いお酒と違って翌日に残りにくく、気分が悪くならないのもありがたいですね。
また、日常のメンテナンスとして、テキーラを控えたり、お酒のチャンポンを避けたりと、ちょっとした気遣いもしています(笑)。こうした心がけで少し余裕を持った健康を保てば、好きなことを元気に続けられると思っています。
「本当の幸せ」を見つけるアンテナの向きとは?
Photography: Rika Matsukawa (Hige Kikaku)
― 今日はさまざまなお話をお聞かせいただきましたが、窪塚さんが人生で最高に高揚感を感じる瞬間とは、どんな時ですか?
例えば、仲間と飲んでいて話が尽きず、心から盛り上がっている瞬間や、ゴルフで狙い通りのショットが決まった瞬間ですね。思わず「おおっ!」と声が出るような、笑いや歓声が自然に湧き上がる瞬間にこそ、特別な高揚感を感じます。
撮影の現場でも、本番に入ると高揚感を味わう場面が多いです。特に、役者同士が緊張感を持って向き合うシーンや、自分ひとりでエモーショナルな演技に挑む場面では、気持ちがグッと高まります。
ただ、日常の中で「声が出るほどの」高揚感を感じる瞬間はそう多くはないかもしれませんね。「今この瞬間、いい感じだな」と思うことは頻繁にあっても、心の奥底から湧き上がるような高揚感は、やはり特別なシーンにこそ現れる気がします。
― お話を伺っていると、窪塚さんの「アンテナ」が鋭く研ぎ澄まされているように感じます。
Photography: Rika Matsukawa (Hige Kikaku)
どうでしょうね。実は、20代の頃のほうが外に対するアンテナは鋭かったかもしれないですね。今は、特に意識してアンテナを立てているわけではなく、新しい作品や若い役者さんについても詳しいわけではないんですよ。以前は外の情報に敏感でいることが必要だと思っていましたが、今はアンテナの向きが変わり、自分にとって大切なものに意識が向いています。
例えば、最近では腸活などに関心が向かっています。年齢を重ねるにつれて、アンテナの感度や方向も自然と変わっていったんだと思います。
― その変化が、ちょうど良いバランスになっているということですね。
そうですね。今のほうが、幸せの基準が以前よりもはっきりしてきた気がします。昔は外にアンテナを向け続けないと幸せを感じられないように思うこともありましたが、今はむしろ自分の内面や日常を大切にすることのほうが重要だと感じています。
「今を良く生きる」窪塚洋介が見つけた、理想の生き方
Photography: Rika Matsukawa (Hige Kikaku)
― 最後になりますが、今後挑戦してみたい理想的な活動やテーマはありますか?
僕にとって一番大切なのは「今を良く生きる」ことです。日々を元気に、楽しく過ごすことが、結果的に豊かで幸せな人生に繋がると思っています。だからこそ、「今」という瞬間に集中し、丁寧に積み重ねることで、その先の新しい可能性が自然と見えてくると感じます。
腸活も、そうした姿勢から始まった一つの取り組みです。腸活を通して内面や体調を整えると、日々の充実感が増し、思考もクリアになる。もし腸活に出会わなければ、今の自分はきっと違っていたでしょう。腸活そのものが目標ではなく、「今を大切に生きる」ことで自然と得られたものなんです。これからも、こうした流れに身を任せつつ、心身を整えて新たな発見や可能性に出会っていきたいですね。
また、海外での活動も視野には入れていますが、「絶対に海外で成功したい」という目標があるわけではありません。もちろんオーディションの話があれば挑戦しますし、新しい環境で自分を試すのは刺激的ですが、「何が何でも」という気持ちはなく、むしろ今の自分に与えられた役に真摯に向き合うことが大事だと思っています。
その中で、自然な流れで海外のプロジェクトに関わる機会が巡ってくれば、それはそれで嬉しいですね。自分を全うすることで、そういったチャンスが訪れるのが理想です。
窪塚洋介
1995年にドラマ「金田一少年の事件簿」で俳優デビューし、2000年にドラマ「池袋ウエストゲートパーク」で注目を集める。2001年公開映画「GO」で第25回日本アカデミー賞新人俳優賞と史上最年少での最優秀主演男優賞を受賞。2017年にマーティン・スコセッシ監督作 『Silence -沈黙』でハリウッドデビューを果たし、2019年に公開されたBBC×Netflix London制作の連続ドラマ「Giri/Haji」でもメインキャストを演じ、2024年はHBO Max×WOWOW共同制作ドラマ『TOKYO VICE Season2』に出演。12月6日からDMM TVにて配信予定の「外道の歌」でも主演を務めるなど、国内外で活躍。映画を中心に舞台でも活躍するほか、音楽活動、モデル、執筆と多彩な才能を発揮。カラダにいい、ココロにいい、ホシにいい。をテーマにした自身の番組『今をよくするTV』をYouTubeにて配信中。また、ゴルフアパレルブランド「8GSHOOT」、日本酒「福霧」などのプロデュースも手がけるなど、活動の幅をさらに広げている。
Hair&make:Shuji Sato(Botanica make hair)
Photo: Rika Matsukawa
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