
Former Japan national basketball team player Fazekas retires from playing, saying, "You can't resist the flow of time," and encouraging Kawasaki to "remain a team hungry for victory."
Nick Fazekas, who played for the Kawasaki Brave Thunders of the men's professional basketball B1 League for 12 seasons, had his retirement game at their home stadium, Todoroki Arena, on May 30th. Fazekas held a press conference after the game and spoke about his 12 years with Kawasaki and his life after retirement.

【写真提供】川崎ブレイブサンダース
――引退試合を見ていて、まだまだ現役を続けられるのではないかと思いました。
ファジーカス:僕自身が(日本で)12年間バスケットボールを続け、ここまでの成功を掴めたのは、毎年オフシーズンの間にしっかりと自分のトレーニングを貪欲に続けられたからこそだと思っています。それでも年齢を重ねるにつれて徐々に衰えは感じてきていて、身体が少し痛んできたり、疲れが抜けにくくなってきました。
プレーオフを見ている時に「まだいけるんじゃないか?」と思ったり、妻に「俺はまだ(バスケットボールを)やりたいかもしれない」と話す瞬間もありましたが、引退試合をやってみて、やっぱり身体の辛さを感じました。
「時の流れには勝てない」と言いますが、それは僕にも適用されるのかなと思いますし、次のシーズンに向けた貪欲な気持ちよりも、やり切った気持ちが強い。「タンクが空っぽになってきてしまっている」と思うので、自分では「ここまでよくやり切った」と思っています。
――ファジーカス選手の加入をきっかけにして、川崎はリーグ屈指の強豪チームになりましたが、もし来年以降のチームに受け継いでいってほしいものがあれば教えて下さい。
ファジーカス:強豪としての文化は残していきたいと思っています。川崎は僕が在籍した12年間で、常にプレーオフ争いに絡み、優勝を争うチームに変わりました。
川崎や日本代表で僕自身がチームに植え付けたものは「勝ちにこだわる姿勢」だと思っているので、そういった意味では川崎ブレイブサンダースが「今後も勝ちに貪欲なチームで居続けてくれたらいいな」と思っています。
――今日の試合では北卓也GMが久々にヘッドコーチを務められました。
ファジーカス:久しぶりに北ヘッドコーチの元で試合ができてよかったなと思います。北さんがヘッドコーチを務めていた頃の思い出がたくさん蘇ってきましたし、試合前のロッカールームやミーティングだったり、試合中に北さんが指示を出す姿を久々に見られて、本当によかったなと思っています。
――引退試合の最後にファジーカス選手の背負った背番号22が永久欠番になることが発表されました。北卓也GMに続く4人目の快挙になりますが、ファジーカス選手の率直な感想を聞かせてください。
ファジーカス:僕自身としてはネバダ大に続いて2回目になりますが、自分の背番号を永久欠番にしてもらえるのはすごく光栄なことですし、2回目ではありながらも新鮮さや特別な印象は感じています。
永久欠番は「いい選手だった」というだけでは選んでもらえません。北卓也さんもそうでしたけど、選手としての活躍に加えて、チームに文化の根付かせたり、選手の性格や人間性。その街やチームに何をもたらしたかなどを踏まえて決まるものだと思います。体育館の上を見ると、優勝のバナーの隣に永久欠番があって、北さんの付けた51番の、僕の22番が掲げられる。それは本当に特別なことですし、チームにとって永遠に忘れられない選手になるっていうことだと思う。チームに貢献してきた選手がたくさんいる中で、こういった形で永久欠番にしていただくことは本当に光栄です。
――他チームからのオファーもあったと思いますが、川崎ブレイブサンダースでプレーを続けたのはなぜでしょう?
ファジーカス:僕自身が子供の頃にスター選手だったマイケル・ジョーダン、ケビン・ガーネットコービー・ブライアント、ダーク・ノヴィツキーといった選手たちが、一つのチームでキャリアを全うする姿を見てきましたし、それは当時の主流でもありました。チーム一筋でやり続けることにこだわりを持ち続ける世代に生まれたからこそ僕もそれを貫き通しましたが、日本で過ごした12年間では移籍のチャンスもありました。
ビジネスの世界ではありますが、川崎がオファーをくださった他チームの好条件に見合ったステップアップを用意してくれたからこそ川崎に残り続けることもできたと思っています。
でも、何よりも大事なのは「幸せには価値をつけられない」ということ。僕自身が川崎でプレーすることに幸せを感じていましたし、それを手放してまで他の環境を選ぶには至らなかったところもある。
そういったものを全てひっくるめて、川崎で過ごしたこの12年間は僕にとってすごく特別なものですし、文句の付けようのないものなのかなと思う。「川崎といえばニック」、「ニックといえば川崎」というのが僕の中でも誇りになっていますし、それが永遠に語り継がれてほしいと思っています。
――引退後にバスケ以外で挑戦したいことはありますか?
ファジーカス:引退後は「ゴルフを極めたいな」と思っていて、奥さんに怒られない程度に最大限の時間をゴルフに費やしたいなと思っています。何をやってどのような生活を送るのかという明確なイメージは湧いていませんが、僕自身は、 2人の子供の父親なので、子供の送り迎えだったり、僕が作った料理をふるまったりして穏やかな日々を過ごしたいと思います。妻からは「長い間プレーしてきたんだから少しはゆっくりしたら?」と言われているので、穏やかな日々を過ごしたいです。
――今後のバスケットボールの関わり方を聞かせてください。
ファジーカス:今日限りで選手としては引退しますが、もちろん日本バスケから姿を消したいわけではありません。まだ定かではありませんが、育成世代の選手たちと関わっていきたいと思っているので、 若くて学びたい意欲のある選手たちに、これまでの僕自身の経験や知識を伝えていきたいなと思っています。
次世代の底上げは日本バスケット界の強化に繋がると思いますし、将来的な五輪での勝利やメダル獲得に繋がってくる。僕自身が若い世代に何かを伝えて、日本バスケを次のレベルに持っていくサポートが出来たらなと思っています。

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