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"What can sports do now?" Interview with Yusuke Isoda, CEO, HALF TIME Co., Ltd.

コロナウィルスの影響によりスポーツ業界も逆風にさらされている。Jリーグやプロ野球をはじめとするプロスポーツの試合再開の目途も未だ立たない状況だ。「スポーツの力で何が出来るのか?」スポーツビジネスのプラットフォームサービスを提供しているHALF TIME株式会社のCEOである磯田氏にオンラインで話を聞かせて頂いた。

Icon 16466945 810048175800857 1247399717 nKoike Kikuchi | 2020/04/17
――はじめに、HALF TIMEカンファレンスを中止にせず、オンラインで開催することにした想いを聞かせてください。   

磯田:まずは今のコロナの状況を踏まえ、感染リスクが無い方法でやるべきだと考えました。

そこからオンラインでの開催を検討し、「今回のカンファレンスを凄く楽しみにしている」という期待の声をくださる方々が沢山いたため中止にせずに、収益的にはオンラインのカンファレンスというのは厳しい部分もありますが、実施するという判断をしました。 

――なるほど。自身も含め、この状況をどう打開し、未来に繋げていくかという前向きな情報を欲している方は多いと思います。  

磯田:コロナによって世界全体が現在は苦しい状況ですが、再びそれが落ち着いてスポーツが人々の日々の生活や人生の一部として必要とされる日がまた来ると信じています。

その時にスポーツが社会に対して更なる価値を提供できるように、こういったカンファレンスを定期的にオンラインでやっていったり、スポーツ業界の知識の共有を図り、コロナ後の復興に貢献したいと考えています。   

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――経営者としてコロナによって会社にどんな影響がでていて、打開策をどう考えているか教えてください。  

磯田コロナの影響で、スポーツ業界では特にリアルな場を提供しているサービスがほぼ停止している状況だと思っています。

さらにスポーツに投資をしてきた企業も自社のビジネスの先行きに不安を感じ投資を抑える傾向にあります。

それにより、当社はそれらの企業と取引をさせて頂いているためビジネスを維持・拡大させることが難しくなっている状況に苦労しています。


業界の課題としては、お金が循環しなくなっている状況になってきており、当社としてはそれを解決する為に、オンラインでのサービスの提供に注力していこうと思っています。 

具体的には当社のスポーツビジネスメディアで、クラウドファンディング事業を本格的に立ち上げます。それによって金銭的に困っているスポーツ関係者(アスリートやスポーツの団体)のサポートをしたいと考えています。   

会社として社会に価値あるサービスを提供し、貢献しながら皆さんと共に当社としてもコロナの厳しい時期を乗り越えていきたいと考えています。 

――今回のカンファレンスもクラウドファンディングで募っていますよね? 

https://biz.halftime-media.com/stories/51  

磯田:はい、リアルイベントの開催中止にかかる損失の補填、及びオンラインイベントの開催費用を補うためクラウドファンディングを実施しております。

また、当社よりスポーツ関係者向けにコロナウィルス対策で4月末までですが、通常では12%のサービス手数料を0%でcampfireというクラウドファンディング事業を行う会社と提携し、クラウドファンディングサービスを提供します。

具体的にはプロジェクトの企画、制作のアドバイスやサポート、当社のメディアでの掲載、プロジェクトの拡散まで一貫してやらせて頂いています。

その実例を作る意味でも実際に当社で今回のクラウドファンディングプロジェクトを出させて頂きました。  

※4月末までの「新型コロナウィルスサポートプログラム」の詳細について

https://biz.halftime-media.com/stories/33

――磯田さんにとってのスポーツとは?  

磯田:視野を大きく広げてくれたきっかけがスポーツだったんです。私はずっとサッカーをやってきましたが、高校生の時に大きく視野が広がった経験をしました。

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――どんな経験ですか?   

磯田:大阪府の高校に通っていた際に、大阪府の高校選抜としてイングランドに遠征し、プレミアリーグの下部組織のチームと試合をしました。その時の対戦相手が、身長190cmくらいあり、筋肉質で物凄く足が速かったんです。私は華奢な身体なので、全く歯が立たなかったんですよ。   

それではじめて「世界って物凄く広いんだ!世界には凄い人が沢山いるな」と気づいて視野が大きく広がったんです。   

サッカー選手になるという目標は達成できませんでしたが、その経験がきっかけとなり、何かで世界的に活躍したいという想いが芽生えました。   

今、ビジネスの世界で世界的な会社を作りたいと思えているので、スポーツがきっかけで視野が広がり、高い目標を志せているのかなと思っています。   

――磯田さんの人生にも大きな影響を与えたスポーツの力は凄いですよね。コロナという逆風の中でスポーツの力で何が出来ると考えていますか?  

磯田:今のコロナの状況下ですと日本全体がネガティブな雰囲気になりやすかったり、外部環境に不満を言ってしまいやすい環境になってしまうと思っています。   

スポーツの競技や選手は人を元気にするポテンシャルが凄く高いじゃないですか。世の中の多くの方に対して、精神的にスポーツを通して勇気づけることが出来ると思いますし、選手が発信することで勇気づけられるんじゃないかなと思います。   

――スポーツは前向きな象徴ですよね。スポーツ業界でコロナという逆風に立ち向かっている方々が私の周りにも沢山います。何かメッセージがあればお願いします。  

磯田:当社としても厳しい経済環境となり、踏ん張りどころかなと思っていますが、柔軟に何が出来るかということを考え、スピーディーに実行していくことを心掛けています。   

コロナで苦しんでいるスポーツ関連の会社様や組織、個人をサポートし、貢献をしながら一緒に苦しい時期を乗り越えていければと思っています。   

――最後に今回のカンファレンスの見どころを教えてください。   

磯田:登壇者が日本人の方々と海外の方々に大きく分かれていますが、日本人の登壇者に関しては、国内のスポーツ業界をリードされている組織のシニアの方、海外の登壇者は世界を代表するプロクラブやリーグの海外拠点の役員に集まってもらっています。   

海外勢のほとんどは日本で初めて登壇するんです。普段登壇しない人の話を聞けるのが大きいかなと思っています。その点からユニークなカンファレンスをオンラインで実施できると信じています。   

――海外の登壇者からその国の現状など最新の状況を聞ける貴重な機会でもありますよね。   

磯田:そうですね。スペイン、シンガポール、香港、アメリカ、日本で繋がせて頂くので、各国のコロナの状況もお話し頂こうと考えています。 

――「どのようにこの状況に立ち向かっていくのか?」ということを色々な登壇者から聞けて、勇気をもらえる内容になりそうですね。   

磯田:少しでも当社のカンファレンスを見て頂いて、元気になって頂ける方を増やせたら嬉しいと運営側としても思っています。

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※HALF TIMEカンファレンス2020 
4月28日(火) オンラインにて開催!
 
https://biz.halftime-media.com/f_lps/conference2020    

【HALF TIMEとは】
   
HALF TIMEは「スポーツを通して世界中の組織と個人に新たな価値を生み出し、生きがいのあふれる社会を実現する」をミッションに、2019年7月に創設された、スポーツビジネスのプラットフォームサービスです。   

これまでに、スポーツビジネス専門メディアの運営や大型カンファレンス、小規模ミートアップの開催を通して、スポーツ業界の知識共有とネットワークの構築を進めてきました。   

また、プロスポーツクラブの「複業スポンサー営業」プロジェクトを展開し、スポーツクラブの新たな収入機会の創出と共にビジネスパーソンへの新しいスポーツとの関わり方を提案するなど、複合的にスポーツ業界のさらなる発展を支援してきました。

写真提供:HALF TIME株式会社