キングギア発起人金子達仁氏×ビンテージスパイクコレクター小西博昭氏「西ドイツ製PUMAスパイク」を語るvol.1
金子達仁氏と小西博昭氏は初めて対面したその場で、PUMAのビンテージサッカースパイクについて語り合った。PUMAを激愛する2人は、いったい何を語ったのか?今回の対談は、予想もしない展開から実現した。
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2016年春、小西氏はマラドーナのスパイクに関する書籍の自費出版を決意した。そして執筆を始めた頃、開始間もないキングギアの存在を知った。
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そして、小西氏はSNSで著者を見つけ出し、以下のように連絡をしてきたのだ。
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Konishi:釜本さんのインタビュー、堪能させていただきました。これからも往年の名プレーヤー特集を期待しております。さて、私事で恐縮ですが、マラドーナが使用したスパイクに関する本を出版いたしました。もしよろしければサンプル本を送らせていただきますので、ぜひご覧いただけれ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
突然このメッセージがきて、ビックリした。しかも広島からだ。
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金子氏は到着するやいなや、真っ先にスパイクが置いてある棚に突進し、並べたスパイクの1つを手にして感嘆の声を発した。
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Kaneko:本当だ!今はシーザーメノッティとか手に入らないですか?
Konishi:(流石の知識と反応の早さと思いつつ)
キングギアの発起人で「マラドーナ自伝」の執筆者でもある金子達仁氏。金子氏はキングギアに、プロスポーツ写真家の鮮明なマラドーナのスパイク画像や、小西氏が書こうとしていた多くのビンテージプーマスパイクの情報を沢山掲載していたのだ。
Konishi:こりゃまずい…。
著名なスポーツライターの方が自分と同じようなネタを披露したら、誰も知らないただのスパイクおたくの本の存在価値など全くなくなってしまう!
著名なスポーツライターの方が自分と同じようなネタを披露したら、誰も知らないただのスパイクおたくの本の存在価値など全くなくなってしまう!
どうしたらいいんだ?
昔のスパイクの知識をお持ちの方は世の中に多い。自分の強みは実物のスパイクがあることだ。
小西氏は、不安を抱きながらも自分に強く言い聞かせて、なんとか出版にこぎつけたのだった。
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しかし、予想をしていたものの、本は全く売れない。せめて印刷した数(1000冊程)を何とかしたいという一心で、インスタグラム等のSNSも始め、宣伝を開始した。すると在庫が少しずつ減って、出版した価値を見いだせるようになったという。
そして、小西氏はSNSで著者を見つけ出し、以下のように連絡をしてきたのだ。
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Konishi:釜本さんのインタビュー、堪能させていただきました。これからも往年の名プレーヤー特集を期待しております。さて、私事で恐縮ですが、マラドーナが使用したスパイクに関する本を出版いたしました。もしよろしければサンプル本を送らせていただきますので、ぜひご覧いただけれ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
突然このメッセージがきて、ビックリした。しかも広島からだ。
ここまでの方が日本に存在するとは。レトロなスパイク話であれば、プーマを愛してやまない金子さんも喜ぶはず。
それから4ヶ月経過して、今回の対談が実現したのであった。
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2018年春、数足のスパイクを持参し、キングギアのオフィスを訪問してきた小西氏。早速、三浦知良選手、幡戸選手、五郎丸選手のサイン入りスパイクが飾ってあるオフィスの棚に、スパイクを陳列。すると、金子氏登場。
Kaneko:うぉー!うーわー!ひゃー・・・
金子氏は到着するやいなや、真っ先にスパイクが置いてある棚に突進し、並べたスパイクの1つを手にして感嘆の声を発した。
小西氏はスパイクを前にした金子氏の反応を見て、少し安堵しているようであった。
金子氏と小西氏の対談がスタートした。
Konishi:これはメノッティスターに似た80年代の後期のモデルで、シュータンの西ドイツ製の表記が、小文字が入ったMade in West
Germanyになっています。他は大文字(MADE IN WEST
GERMANY)なんです。(いきなり超マニアックな説明をしてしまったと思いましたが…)
Kaneko:本当だ!今はシーザーメノッティとか手に入らないですか?
Konishi:(流石の知識と反応の早さと思いつつ)
持ってますが、今日持参したプロフェッショナル(http://king-gear.com/articles/732)と同じで(手に入れた時は既に)ソールが無くなってました。昔のものなので(その頃の固定式のソールはだいたい)劣化によりボロボロになっていますね。
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Kaneko:(トレロの改造モデル(http://king-gear.com/articles/736)を手に)これは綺麗ですね。
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Konishi:これは靴修理の専門家の方に、いろいろ修復していただいて、(白色で西ドイツ製表記入りの)シュータンがなかったので他のスパイクのを外して取り付けています。
Kaneko:小西さんの本「神に愛された西独製サッカースパイク(文芸社)」を読んで、僕もコレクターになろうと固く決心しました。SPA KING懐かしーなー。
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Konishi:僕も見つけた時にビックリしました。赤(黒赤2色ソールのこと)はなかなかないですからね。
Kaneko:そもそもSPA(のデビュー)って、一色(ソール)の時ですもんね。
Konishi:そうですね。(SPAシリーズは)ケンペスモデルとかもありましたし。キングももちろんですけど。
Kaneko:それこそPUMAの主力が(ボルシア)メンヘングランドバッハだった時の頃ですからね。バイスバイラーモデルは白で、ボンホフが緑でした。
Konishi:僕自身はその時代に野球をやっていたので(70年代のモデルは)馴染みがないんですよね。(自分が実際に知っている)80年代のモデルに限定して集めています。
Kaneko:(トレロの改造モデル(http://king-gear.com/articles/736)を手に)これは綺麗ですね。
Konishi:これは靴修理の専門家の方に、いろいろ修復していただいて、(白色で西ドイツ製表記入りの)シュータンがなかったので他のスパイクのを外して取り付けています。
Kaneko:小西さんの本「神に愛された西独製サッカースパイク(文芸社)」を読んで、僕もコレクターになろうと固く決心しました。SPA KING懐かしーなー。
Konishi:僕も見つけた時にビックリしました。赤(黒赤2色ソールのこと)はなかなかないですからね。
Kaneko:そもそもSPA(のデビュー)って、一色(ソール)の時ですもんね。
Konishi:そうですね。(SPAシリーズは)ケンペスモデルとかもありましたし。キングももちろんですけど。
Kaneko:それこそPUMAの主力が(ボルシア)メンヘングランドバッハだった時の頃ですからね。バイスバイラーモデルは白で、ボンホフが緑でした。
Konishi:僕自身はその時代に野球をやっていたので(70年代のモデルは)馴染みがないんですよね。(自分が実際に知っている)80年代のモデルに限定して集めています。
Photo provided / Hiroaki Konishi
Interview photograph / Hidemi Sakuma
◆ Serial column by vintage spike collector Hiroaki Konishi
The historical spike that the hero loved
http://king-gear.com/feature_articles/162
Interview photograph / Hidemi Sakuma
◆ Serial column by vintage spike collector Hiroaki Konishi
The historical spike that the hero loved
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