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【J1第7節】鹿島がホーム連続無敗記録更新を目指し、昨季王者・神戸を迎え撃つ

2025年3月29日、茨城県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸が行われた。鹿島はJ1新記録となるホーム連続無敗を「26」に伸ばした。一方、対戦相手の神戸は、前節でようやく今季初の1勝を手にしたという対照的なチーム状況だ。鹿島は調子が上がらない昨季王者を相手に、ホームで記録を更新できるのか。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

Icon kinggear iconKING GEAR Editorial Department | 2025/04/17

神戸エースFW大迫勇也が古巣との対戦で活躍できるか

鹿島はクラブOB・鬼木達監督の下で、往年の勝負強さを取り戻しつつある。前節では、90分にFKから同点ゴールを奪うしぶといプレーを見せた。昨シーズン王者の神戸を迎える今節は、真価が問われる一戦となる。神戸は「ACLE(AFCチャンピオンズリーグ)」敗退の失意を乗り越え、今季リーグ戦初勝利をつかんだ。このまま勢いに乗れるかどうかが見どころとなる。古巣との対戦になるエースFW大迫勇也の活躍にも期待が集まる。神戸のフォーメーションは4-1-2-3。直近のリーグ戦からのスタメン変更は2人。MF柴崎岳、FW松村優太が外れ、MF舩橋佑、MFチャヴリッチが入った。対する鹿島は、4-4-2。直近のリーグ戦からのスタメン変更は1人。FW宮代大聖が外れ、FW大迫が入りキックオフ。

ホームの利を活かし積極的に攻め込む鹿島

開始早々から鹿島は、ホームの利を活かし積極的に攻め込む姿勢を見せる。神戸は、堅守速攻を意識した戦術で応戦。両チームの持ち味が序盤からぶつかり合う展開となる。

ファーストシュートは5分。鹿島がペナルティーエリア手前でFKを獲得。キッカーのMF樋口雄太がボールを上げ、反応したDF植田直通が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。神戸も王者の意地を見せて応戦する。6分には、鹿島のクリアミスのこぼれ球を逃さず、FW武藤嘉紀がペナルティーエリア中央から右足で枠内にシュートを放つ。しかしGK早川友基にセーブされてしまう。決定機をものにできなかったFW武藤は、天を仰いだ。その後は鹿島がボールを保持する時間が長くなるが、神戸の組織的な守備を崩しきれない状況が続く。神戸は奪ったボールを素早く前線に送り、カウンターの機会をうかがう。28分、鹿島は左サイドからのクロスボールにFWが頭で合わせたが、GKの正面。セットプレーからもチャンスを作るが、神戸の守備陣は集中力を切らさず、得点を許さない。

鹿島レオ・セアラがオフサイドを見極めた飛び出しで先制点

均衡が破れたのは、32分。相手ゴール前に詰めていた鹿島FWレオ・セアラに、自陣からのロングボールがつながる。飛び出してきたGKをかわし、追いすがるDF陣もかわしてゴールネットを揺らし先制した。「レオ・セアラの飛び出しは結構ギリギリ」と解説者がオフサイド寸前のプレーを評した。攻める鹿島は40分にも決定機を迎える。左サイドをFW鈴木優磨とDF安西幸輝で崩すと、折り返しのパスを受けたFWレオ・セアラがシュート。しかし、惜しくもゴール右にそれていく。前半は相手をシュート1本に抑えた鹿島がゲームを支配し、1-0とリードして終了した。

決定機外した神戸・大迫は悔しさあらわに、地面を叩くシーンも

後半、両チームとも選手交代はなし。前半同様、積極的に攻め込む姿勢を見せる鹿島に対し、神戸は堅守速攻で応戦する。62分、鹿島DF濃野公人がドリブルで進入し中央から右足でシュートを放つが、ここはGK前川にセーブされた。追いつきたい神戸は76分、右サイドから途中出場MFグスタボ・クリスマンが入れたクロスが最終的にFW大迫につながる。決定機に放ったシュートはゴールポスト上を通過し、FW大迫は無念の表情。悔しさのあまり地面を叩くシーンも見られた。今でこそ海外移籍後に神戸入りしエースとして活躍しているが、古巣・鹿島相手にプレーで“恩返し”したかったのかもしれない。86分、神戸は右サイドからのCKを獲得。キッカーのMF 扇原貴宏がボールを蹴り込むもDFがクリア。その上がったボールに反応した途中出場のFW宮代がボレーシュートを放つも、ゴールの上に外れてしまう。鹿島は最後の力を振り絞り、追加点を狙って猛攻を仕掛ける。神戸の守備陣は健闘を見せるが、ボールを支配しながらも攻撃に転じることができない。試合は鹿島が1-0で勝利。ホームでの連勝記録を「27」に伸ばし、勝ち点を16にまで伸ばした。

DAZN「明治安田J1リーグハイライト 鹿島 vs 神戸 : 第7節」(2025年3月29日配信)より
*The information in this article is current as of the time of publication.