
3連勝の日ハムと3連敗のソフトバンクが北の大地で激突!初戦を振り返る
敵地開幕戦を3連勝で飾り勢いに乗る日ハムと、ホームPayPayドームでまさかの3連敗、最下位スタートとなったソフトバンク。日ハムホームのエスコン フィールド HOKKAIDOでの3連戦。注目が集まる初戦を振り返る。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

日ハム伊藤にソフトバンク打線が牙をむく!
日ハムホームのエスコンフィールド HOKKAIDOでの初戦、対戦相手は昨年クライマックスシリーズで敗戦したソフトバンク。悲願のリーグ優勝を目指す日ハムとしては3連勝の波に乗り、幸先いいスタートを切りたいところ。先発は昨年最多勝利投手に輝いた伊藤大海、対するソフトバンクの先発は昨年最優秀防御率投手に輝いたモイネロ。パ・リーグ屈指の投手同士の投げ合いに心躍る。
初回、伊藤は先頭バッターの周東佑京をフルカウントからフォアボールで出塁させてしまい、いきなりランナーを背負っての投球となる。2番中村晃にはこれまたフルカウントからライト前へヒットを打たれ、ノーアウトランナー1・3塁とピンチを招いた。続く3番柳田悠岐にはインコースのストレートをライト前にはじき返され、先制を許してしまう。しかし、後続を落ち着いて打ち取り、最少失点で初回を乗り切る。一方モイネロは、2つのフライと三振で簡単に三者凡退に抑え完璧な立ち上がりを見せた。2回表、8番リチャードに2ベースヒットを打たれ、2アウト2塁から1番周東と対決。真ん中付近の変化球をレフト線に運ばれ追加点を入れられ、続く中村にはライト前にタイムリーを打たれこの回2失点、悔しい序盤の立ち上がりとなった。その裏、日ハムの反撃。4番野村佑希は2ボール2ストライクから真ん中低めをうまくすくい上げ、レフトスタンド2階席に届こうかという大飛球の第3号ソロホームランを放つ。しかし後続が続かず、序盤はソフトバンクが主導権を握って試合を運んでいく。
柳田・今宮のアベックホームラン!日ハムを突き放す
3回、4回と両投手ともランナーを出すものの、きっちりと抑え試合も落ち着いてきたように見えた。5回表、この回先頭の柳田は、2ボールからインコースきびしい球をつまり気味に打ち返す。しかし打球はグングン伸びて、センターバックスクリーンに飛び込む第2号ソロホームランでソフトバンクが追加点。伊藤も「まさか」という表情で天を仰ぐ。ソフトバンクの攻撃は止まらない。2アウトから6番今宮健太は伊藤の力強いストレートをフルスイング。滞空時間の長い打球はレフトスタンドまで届く第1号ソロホームランとなる。ソフトバンクの強力打線の前に伊藤はまさかの5失点、この回でマウンドを降りた。一方モイネロは、5回6回とランナーを出すも併殺打などで打ち取り、結果三者凡退で抑え日ハムに反撃の隙をみせない。
モイネロの好投!柳田の好守でソフトバンクが初戦を快勝!
7回裏、日ハムの攻撃。モイネロはこの回もマウンドに上がる。5番マルティネスに対し2ボール2ストライクから、代名詞の縦に大きく曲がるカーブで三振を奪うと、続く6番今川優馬も2ストライクに追い込んでカーブで三振に切って取る。結局日ハムはこの日モイネロを打ち崩すことができなかった。モイネロは7回2安打6奪三振でマウンドを下り、後続に託す。8回2番手で登板したのは松本裕樹。昨年はクローザーを担う試合もあり、貴重なリリーフ投手だ。先頭の上川畑大悟に初球を打たれるが、打球はレフトのファールグラウンドとフェンスの間に落ちそうになる。そこに飛び込んだのはレフトを守る柳田。打球を見事にノーバウンドでスライディングキャッチ。松本は、続く伏見寅威をピッチャーゴロで打ち取ると、水野達稀には1ストライクから外角の変化球をジャストミートされ、左中間に運ばれる。レフトの柳田が長打コースの大飛球を見事にランニングキャッチ。ソフトバンク最年長のベテランの、2つのファインプレーで8回を三者凡退に抑える。9回裏に登場したのはオスナ。昨年24セーブを挙げた守護神は今年も健在。日ハム打線1番からの好打順を、万波中正をファーストファールフライ、清宮幸太郎をレフトフライ、レイエスを変化球で空振り三振、あっさりと三者凡退に抑えソフトバンクが3連戦の初戦を5対1で制した。ホームでの開幕戦、エースの伊藤で落としたのはショックが大きいか…。次の試合も注目だ。
DAZN『プロ野球ハイライト 日ハム VS ソフトバンク 4/1』
配信日:2025年4月1日(火)
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