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堀米雄斗、2連覇達成!若き才能たちが金銀を独占!スケートボード ストリート~プレイバックパリ五輪2024~
パリオリンピックで行われたスケートボード ストリートは、男子では堀米雄斗選手が逆転で金メダルを獲得。女子では吉沢恋選手が金、赤間凛音選手が銀メダルを獲得し、ワンツーフィニッシュを飾った。堀米選手は前回の東京オリンピックに続き、2連覇を達成した。※メイン画像出典/Getty Images
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パリ五輪“スケートボード ストリート”をおさらい
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プレイバックパリ五輪2024ホットな瞬間
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2024年パリオリンピックのスケートボードストリートで最もホットだったのは、堀米雄斗選手が圧巻の逆転劇を演じて金メダルを獲得した瞬間だろう。決勝の「ラン」では1回目に89.90点、2回目に68.54点を記録したが、順位は4位でトップ争いから少し遅れをとっていた。後半の「ベストトリック」においても、1回目のトリックで94.16点をマークしたが、続く3回は失敗してしまい、逆転のチャンスは薄れていくかのように見えた。
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しかし、堀米選手は最後の5回目で、驚異的な集中力を発揮し、270度回転してボードの後ろ部分をレールに滑らせる「ボードスライド」という大技を完璧に成功させる。逆転には96.98点が必要だった場面で、堀米選手は97.08点という大会最高得点を叩き出し、見事金メダルを獲得。会場全体が最も盛り上がった瞬間といえるだろう。堀米選手自身も試合後、「1%の可能性を信じていた」と、諦めない精神が勝利につながったと語っている。2大会連続での金メダル獲得となり、改めて堀米選手の技術と精神力の高さを証明した瞬間でもあった。
プレイバックパリ五輪2024【日本選手メダル獲得の瞬間】
2024年パリオリンピックのスケートボードストリート競技では、日本勢が素晴らしい成果を収めた。男子ストリートでは堀米雄斗選手が2大会連続で金メダルを獲得。決勝では序盤から苦戦し、ベストトリックでも3度失敗したものの、最後の5回目で圧巻の大技「270度回転ボードスライド」を見事に決め、97.08点という大会最高得点を叩き出す。見事な逆転劇で大会2連覇に華を添えた。
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女子ストリートでは14歳の吉沢恋選手が金メダル、15歳の赤間凛音選手が銀メダルを獲得。吉沢選手は暫定2位で迎えた4回目のベストトリックで、ボードを縦横同時に回転させてレールを滑り降りる「ビッグスピンフリップボードスライド」という高度な技を成功させ、この日最高得点となる96.49点をマーク。見事逆転に成功し、金メダルを獲得した。
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一方、赤間選手も序盤から安定したパフォーマンスを見せ、1回目からボードを270度回転させながらレールを滑り降りる「フロントサイド270ボードスライド」を決めて92.62点を獲得する。2回目も84点台をたたき出すなど、最後まで上位をキープ。最終的に265.95点をマークし銀メダルを獲得するなど、日本勢ワンツーフィニッシュに大きく貢献した。
パリ五輪2024キングギア編集部が注目した選手
本大会で日本人以外に注目された選手の1人が、男子ストリートで銀メダルに輝いたジャガー・イートン選手だ。アメリカ出身のスケートボーダーで、幼い頃からスケートボードに親しみ、数々の大会で実績を積んできた。4歳でスケートボードを始め、アリゾナ州の両親が経営するスケートパーク「Kids That Rip」で技を磨いてきた。東京オリンピックで銅メダルを獲得したイートン選手は、続く2024年パリ大会でもその実力を発揮。最終ラウンドまで首位を走っていたが、堀米雄斗選手による圧巻のパフォーマンスによって惜しくも金メダルを逃している。
女子ではライッサ・レアウ選手に注目が集まった。2008年生まれのブラジル出身の若手スケートボーダーである彼女は、幼い頃に妖精のコスチュームを着てスケートボードの技を披露する動画が世界中で一躍話題に。スケートボード界のレジェンドであるトニー・ホークも彼女の才能を称賛している。その後、レアウ選手は競技者としても着実に成長し、東京オリンピックの女子ストリートで銀メダルを獲得。10代前半にしてオリンピックメダリストとなった。2024年のパリ大会では日本勢にワンツーフィニッシュを許し、惜しくも銅メダルに終わったものの、ブラジルスケートボード界の一大アイコンとして、今後も活躍が期待される選手である。
【スケートボード】パリ五輪の戦績
★ストリート
堀米雄斗選手
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予選:4位通過(スコア:270.18点)
決勝:1位(スコア:281.14点)
吉沢恋選手
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予選:1位通過(スコア:258.92点)
決勝:1位(スコア:272.75点)
赤間凛音選手
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予選:2位通過(スコア:257.99点)
決勝:2位(スコア:265.95点)
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