Trampling the land of Europe ~ The capital of Catalonia shaking independently · Barcelona exhilarating journey where history and passion interwoven ~
March 11, 2018 ZURICH Barcelona Marathon In this beautiful land facing the Mediterranean of Barcelona the second largest city in Spain, independently shaking, a race not ashamed of its reputation was held. The charm of the Barcelona marathon is the attraction that runs through the area and KING GEAR editorial department participates from the field of Europe and delivers its charm.
Takafumi Kunitomi
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2018/04/05
2018年3月11日、バルセロナ。
IAAF(国際陸上競技連盟)によってブロンズレースの認定を受けたマラソン大会が、 独立に揺れるカタルーニャの首都で行われていた。
計測の正確性や走行するルート等にまつわるいくつかの基準をクリアしたものが、この認定を受けられるのだが、 東京マラソンや名古屋ウィメンズマラソンなどは、最上位の“ゴールド”の冠を持つ。
では、ブロンズだとその分劣るのかというと、そうではない。 この認定と、いわゆる「この地を走る魅力」は関係のないものである。
もし仮に「魅力」という項目があったとしたら、このマラソンの評価はもう少し違ったものになっているかもしれない。
スペインの首都・マドリッドから高速鉄道AVEに乗って約2時間。 燦燦とした太陽の光がよく似合う街の中心に到着する。 バルセロナという街は恐らくスペインでも一番と言って差支えないほど、人を“魅了する”街なのではないだろうか。
建築家アントニオ・ガウディの残した建築物が多く、人生で一度は見てみたいという方も多いでだろう 「サグラダ・ファミリア(聖家族教会)」 もこの街にある。
そして、ヨーロッパ中のフットボールチームが対峙時には恐怖を抱き、世界中のフットボールを愛する人を魅了し続ける F.C Barcelona もこの街を本拠地としている。
また、気候はよく、海と山がほどよく近い。 バルとレストランが織りなす食事の時間も、また格別なものがある。
そんな街、バルセロナ。 だからかもしれないが、日本人もマドリッドとは比較にならないほどよく見かける。
そのバルセロナでかつて行われたオリンピックの跡地近くに、 モンジュイックという地域がある。そう、ここが今回のレースのスタートであり、最終目的地である。
バルセロナマラソンは、このモンジュイックから始まり、バルセロナが有する様々な観光地を経由して、また同じ地に戻ってくる。さすがは有数の世界都市、バルセロナで行われるマラソン大会である。
恐らく、ヨーロッパ中の様々な国から来たランナーが、続々とモンジュイックに集ってくる。 もちろん、筆者と同じ国籍であろう人も多い。
現地時間、午前9時。 スタート地点は、事前の申告で申請した予想タイムごとに振り分けられる。15分ごとに区切られたスタートゲートには、今か今かとスタートの号砲を待つランナー達が、ところ狭しと並んでいる。
(モンジュイックにてスタートを待つランナー達)
スタートしてみると、しばらくは街中を走り北へと向かう。 さすがは陽気なカタルーニャの方々と言ったところだろうか、 応援もとても陽気で、フットボールの時に見られる白熱した応援とは正反対の、温かい声援や踊りに包まれる。
フットボールだけを見ていると野蛮な印象を持つ方もいるかもしれないが、本来はとても明るくてお祭り好き、そしてちょっと世話焼きで優しいのが、スペイン人である。
さて、そんな中、20分ほど走ると、とてつもなく大きな建造物が見えてくる。 そう、世界有数のフットボールクラブの本拠地、 It is Camp Nou (Camp Nou).
(A scene that runs beside FC Barcelona's home base Kampu Know)
そして、このフットボールの聖地を周りこむようにして、 今度は南に向かう。バルセロナには、ディアゴナル通りという、街の中心を横切る大通りがある。
ディアゴナル通りの両側にはカタルーニャの旗を振る少年や、 音楽を奏でる陽気な集団、優しいまなざしでランナーを見つめるお年を召した方、序盤において一番応援を受けるところだろう。
ディアゴナル通りを抜けて少し走ると、今度は南北を貫く大通り「グラシア通り」にぶつかる。 ここは様々なブランドの路面店が軒を連ねると同時に、カサ・ミラやカサ・バトリョと言ったガウディ建築も見られるこの街において最も活気のある通りの一つである。
(バルセロナの中心地を走る光景)
グラシア通りを抜けて少し走り、小道を抜けるといきなり目の前に、圧倒される建造物が目に入ってくる。
そう、サグラダ・ファミリア教会である。
That genius Gaudi designed and unfinished super masterpiece that was said to have 2,300 years to complete.
(ガウディ未完の大作 サグラダ・ファミリアの横を走る光景)
このあたりを走りながら、ふと思うことがあった。
もしかしたら、 バルセロナマラソンというのは少し酷なマラソンかもしれない。このマラソンは、本来なら足を止めて、少しゆっくり鑑賞したくなるような観光地を通る。
しかし、その後ろ髪を引かれる思いを断ち切って、前を向かなければいけない。立ち止まりたい誘因と、それを振り切らなければいけない心苦しさと言ったところだろうか、なんとも言えない思いが、 時々、脳裏を横切る。
この地を走るというのは、そうゆうことなのだ。ただ一つ言えるのは、 この街は、次から次へと新しい魅力を見せてくれる。 一つ過ぎれば、また次が。
マラソンコースというのは、 場合によっては、少し物寂しいところを延々と走り、 ゴール付近だけが盛り上がるという場合もあるが、 このマラソンは違うのだ。 前を向けば、スポーツの聖地が、山が、建築が、海が、 横を向けば、陽気な人たちの笑顔が、 上からは、眩いばかりの光が、 次から次へと目に飛び込んでくる。確かにフルマラソンというのは、大抵の人にとっては辛いものだと思う。
筆者も何度か走ったことはあるが、 大体30キロを超えると、脚の筋肉がもたなくなってくる。 そうなると、自分の気持ちとは関係なく、 時々足が止まってしまうことも多い。 私は、今回も同じ展開だった。。 その時である。
「Vamos!!」 と呼ぶ声が。おまけに私の名前付きである。 (バルセロナマラソンは、ゼッケンにランナーの名前が大きく入っているので)当然だが、こんな異国の地で名前を呼ばれるほど、 私の名が知られているわけがない。
しかし、使えなくなってきてる脚を労っていると、 何度も何度も名前を呼ばれるのだ。そう、それは、 ランナーからかけられた声。
30キロを超えると、みんな辛い時間帯はあるだろう。 しかし、走っている人はみんな仲間、アミーゴ(友達)だと言わんばかりに。 何度も呼ばれていると、そのうち勝手に笑顔がでてくる。 返事の代わりに親指を立てると、あちらも親指を立てる。
「そう、それでいいんだ。走るぞ!」
とでもいった感じだろうか。
スペイン人というのは、とても素敵な国民性で、 陽気なだけでなく、 とにかく優しく紳士である。 自分よりも他人を優先し、 家族、友達がとにかく大切。 失業率が高かろうが、 そんなの関係なく、毎日を楽しく、 ビールと、美味しい料理、 そして、大切な人との時間、 それらがあれば、人生を楽しく過ごせる。 彼らの顔は、いつも笑っている。
私はしばらくスペインに住んでいるが、そんな国民性(と言ってよいのだろうか)の中にいると、自然と前のみを見つめるようになってくる。
人生は笑って過ごせばいい、 陽気に過ごせばいい、 踊ればいい、 そんな気にさせてくれる。と、そんなことをぼやーっと考えながら走っていると・・・ Coming near the goal.
(いよいよ、ゴール付近となってきた頃の光景)
最後の3キロほどは、 沿道の歓声も多く、いろんな方が応援してくれる。 一人、明らかに人種が違うからだろうか、 「バモス、ハポン!(スペイン語で、日本人頑張れ!という意味)」 という声も多い。
(ゴール前最後の直線の光景)
いつも辛かった後半は、この地の持つ素敵な雰囲気が忘れさせてくれる。 迫ってくるゴールが、少しだけ、ほんの少しだけ、 寂しい気持ちを呼び起こす。
(完走証のメダル)
バルセロナの街の持つ 文化、空気、人の温かさ、それを余すところなく感じさせる旅路 それが、 バルセロナマラソン ぜひ、機会があれば足を運んでほしい。
IAAF(国際陸上競技連盟)によってブロンズレースの認定を受けたマラソン大会が、 独立に揺れるカタルーニャの首都で行われていた。
計測の正確性や走行するルート等にまつわるいくつかの基準をクリアしたものが、この認定を受けられるのだが、 東京マラソンや名古屋ウィメンズマラソンなどは、最上位の“ゴールド”の冠を持つ。
では、ブロンズだとその分劣るのかというと、そうではない。 この認定と、いわゆる「この地を走る魅力」は関係のないものである。
もし仮に「魅力」という項目があったとしたら、このマラソンの評価はもう少し違ったものになっているかもしれない。
スペインの首都・マドリッドから高速鉄道AVEに乗って約2時間。 燦燦とした太陽の光がよく似合う街の中心に到着する。 バルセロナという街は恐らくスペインでも一番と言って差支えないほど、人を“魅了する”街なのではないだろうか。
建築家アントニオ・ガウディの残した建築物が多く、人生で一度は見てみたいという方も多いでだろう 「サグラダ・ファミリア(聖家族教会)」 もこの街にある。
そして、ヨーロッパ中のフットボールチームが対峙時には恐怖を抱き、世界中のフットボールを愛する人を魅了し続ける F.C Barcelona もこの街を本拠地としている。
また、気候はよく、海と山がほどよく近い。 バルとレストランが織りなす食事の時間も、また格別なものがある。
そんな街、バルセロナ。 だからかもしれないが、日本人もマドリッドとは比較にならないほどよく見かける。
そのバルセロナでかつて行われたオリンピックの跡地近くに、 モンジュイックという地域がある。そう、ここが今回のレースのスタートであり、最終目的地である。
バルセロナマラソンは、このモンジュイックから始まり、バルセロナが有する様々な観光地を経由して、また同じ地に戻ってくる。さすがは有数の世界都市、バルセロナで行われるマラソン大会である。
恐らく、ヨーロッパ中の様々な国から来たランナーが、続々とモンジュイックに集ってくる。 もちろん、筆者と同じ国籍であろう人も多い。
現地時間、午前9時。 スタート地点は、事前の申告で申請した予想タイムごとに振り分けられる。15分ごとに区切られたスタートゲートには、今か今かとスタートの号砲を待つランナー達が、ところ狭しと並んでいる。
(モンジュイックにてスタートを待つランナー達)
スタートしてみると、しばらくは街中を走り北へと向かう。 さすがは陽気なカタルーニャの方々と言ったところだろうか、 応援もとても陽気で、フットボールの時に見られる白熱した応援とは正反対の、温かい声援や踊りに包まれる。
フットボールだけを見ていると野蛮な印象を持つ方もいるかもしれないが、本来はとても明るくてお祭り好き、そしてちょっと世話焼きで優しいのが、スペイン人である。
さて、そんな中、20分ほど走ると、とてつもなく大きな建造物が見えてくる。 そう、世界有数のフットボールクラブの本拠地、 It is Camp Nou (Camp Nou).
(A scene that runs beside FC Barcelona's home base Kampu Know)
そして、このフットボールの聖地を周りこむようにして、 今度は南に向かう。バルセロナには、ディアゴナル通りという、街の中心を横切る大通りがある。
ディアゴナル通りの両側にはカタルーニャの旗を振る少年や、 音楽を奏でる陽気な集団、優しいまなざしでランナーを見つめるお年を召した方、序盤において一番応援を受けるところだろう。
ディアゴナル通りを抜けて少し走ると、今度は南北を貫く大通り「グラシア通り」にぶつかる。 ここは様々なブランドの路面店が軒を連ねると同時に、カサ・ミラやカサ・バトリョと言ったガウディ建築も見られるこの街において最も活気のある通りの一つである。
(バルセロナの中心地を走る光景)
グラシア通りを抜けて少し走り、小道を抜けるといきなり目の前に、圧倒される建造物が目に入ってくる。
そう、サグラダ・ファミリア教会である。
That genius Gaudi designed and unfinished super masterpiece that was said to have 2,300 years to complete.
(ガウディ未完の大作 サグラダ・ファミリアの横を走る光景)
このあたりを走りながら、ふと思うことがあった。
もしかしたら、 バルセロナマラソンというのは少し酷なマラソンかもしれない。このマラソンは、本来なら足を止めて、少しゆっくり鑑賞したくなるような観光地を通る。
しかし、その後ろ髪を引かれる思いを断ち切って、前を向かなければいけない。立ち止まりたい誘因と、それを振り切らなければいけない心苦しさと言ったところだろうか、なんとも言えない思いが、 時々、脳裏を横切る。
この地を走るというのは、そうゆうことなのだ。ただ一つ言えるのは、 この街は、次から次へと新しい魅力を見せてくれる。 一つ過ぎれば、また次が。
マラソンコースというのは、 場合によっては、少し物寂しいところを延々と走り、 ゴール付近だけが盛り上がるという場合もあるが、 このマラソンは違うのだ。 前を向けば、スポーツの聖地が、山が、建築が、海が、 横を向けば、陽気な人たちの笑顔が、 上からは、眩いばかりの光が、 次から次へと目に飛び込んでくる。確かにフルマラソンというのは、大抵の人にとっては辛いものだと思う。
筆者も何度か走ったことはあるが、 大体30キロを超えると、脚の筋肉がもたなくなってくる。 そうなると、自分の気持ちとは関係なく、 時々足が止まってしまうことも多い。 私は、今回も同じ展開だった。。 その時である。
「Vamos!!」 と呼ぶ声が。おまけに私の名前付きである。 (バルセロナマラソンは、ゼッケンにランナーの名前が大きく入っているので)当然だが、こんな異国の地で名前を呼ばれるほど、 私の名が知られているわけがない。
しかし、使えなくなってきてる脚を労っていると、 何度も何度も名前を呼ばれるのだ。そう、それは、 ランナーからかけられた声。
30キロを超えると、みんな辛い時間帯はあるだろう。 しかし、走っている人はみんな仲間、アミーゴ(友達)だと言わんばかりに。 何度も呼ばれていると、そのうち勝手に笑顔がでてくる。 返事の代わりに親指を立てると、あちらも親指を立てる。
「そう、それでいいんだ。走るぞ!」
とでもいった感じだろうか。
スペイン人というのは、とても素敵な国民性で、 陽気なだけでなく、 とにかく優しく紳士である。 自分よりも他人を優先し、 家族、友達がとにかく大切。 失業率が高かろうが、 そんなの関係なく、毎日を楽しく、 ビールと、美味しい料理、 そして、大切な人との時間、 それらがあれば、人生を楽しく過ごせる。 彼らの顔は、いつも笑っている。
私はしばらくスペインに住んでいるが、そんな国民性(と言ってよいのだろうか)の中にいると、自然と前のみを見つめるようになってくる。
人生は笑って過ごせばいい、 陽気に過ごせばいい、 踊ればいい、 そんな気にさせてくれる。と、そんなことをぼやーっと考えながら走っていると・・・ Coming near the goal.
(いよいよ、ゴール付近となってきた頃の光景)
最後の3キロほどは、 沿道の歓声も多く、いろんな方が応援してくれる。 一人、明らかに人種が違うからだろうか、 「バモス、ハポン!(スペイン語で、日本人頑張れ!という意味)」 という声も多い。
(ゴール前最後の直線の光景)
いつも辛かった後半は、この地の持つ素敵な雰囲気が忘れさせてくれる。 迫ってくるゴールが、少しだけ、ほんの少しだけ、 寂しい気持ちを呼び起こす。
(完走証のメダル)
バルセロナの街の持つ 文化、空気、人の温かさ、それを余すところなく感じさせる旅路 それが、 バルセロナマラソン ぜひ、機会があれば足を運んでほしい。