【DF】望月 ヘンリー海輝(もちづき へんりー ひろき)/FIFAワールドカップアジア最終予選・SAMURAI BLUEメンバー
J1昇格1年目にして躍進中のFC町田ゼルビアに、2024年シーズンから加入した身長192cmの大型SB。長い手足を活かした推進力を武器に、大卒1年目ながらコンスタントに試合に出場している。クラブでの活躍が認められ、8月にA代表に初選出された。※イラスト/これ松えむ
profile
ポジション:DF
出身:埼玉県
生年月日:2001年9月20日
身長/体重:192cm/81kg
所属チーム:FC上福岡サンダース→大宮アルディージャジュニア→三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニアユース→三菱養和SCユース→国士舘大学→FC町田ゼルビア
A代表歴(データ)
出場試合数(先発)/0(0)/得点0
Main career:FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)
2019年:U-18日本代表候補
2021年:U-20日本代表候補
2024年:A代表
所属リーグでの実績
栃木県で生まれ、埼玉県ふじみ野市で育った望月 ヘンリー海輝は地元のFC上福岡サンダース、大宮アルディージャジュニアを経て、朝霞西高校在籍時には多くの名選手を輩出してきた名門チーム、三菱養和サッカークラブのユースに入団し、実力を伸ばした。
国士舘大学に進学すると、1年から公式戦のメンバーに選出され、徐々にサイドバックとしての才能が開花。192cmの長身と類まれな身体能力に磨きをかけて存在感を示していった。
望月は大学での活躍がスカウトの目に留まり、2024年から初めてJ1リーグを戦うことになったFC町田ゼルビアに入団を果たした。2024年は加入1年目にもかかわらず、リーグ戦やYBCルヴァンカップ、天皇杯のすべてに出場している。
当初はカップ戦要員という位置づけだったものの、そのカップ戦で実力を発揮すると、リーグ戦でも徐々に出場機会を増やしていった。6月15日の対横浜F・マリノス戦でフル出場を果たすと、以降はレギュラーとして定着。果敢な攻撃参加も魅力の一つであり、4月27日の対ジュビロ磐田戦ではSBながら3本のシュートを放っている。ゴールこそないものの、2つのアシストを記録しており攻守にわたって欠かせない存在へと成長を遂げた。
日本代表での実績、経歴
名門と謳われている三菱養和サッカークラブのジュニアユースからユースにまで上がるなど、エリートコースを走ってきたかのように思えるが、これまで日本代表には縁が遠かった選手である。世代別ではU-18、U-20の日本代表候補まで選出されるものの、肝心の出場は叶えられなかった。U-23世代で争われる2024 パリオリンピックでも選外となったことから、A代表に選ばれたのはサプライズ招集といえる。しかも、招集されたのがFIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)という重要な試合であることから、森保一監督の期待値の大きさを伺えた。9月の試合に出場することはできなかったものの、これから正真正銘初めての日本代表としてピッチに立つ姿に注目したい。
プレー・スタイル
ナイジェリア人の父と日本人の母を両親に持ち、身長192cmという恵まれた体格と長い手足を武器に高い推進力を誇る右SB。非常に強いフィジカルを持ち合わせており、高さを活かして攻撃時にはターゲットになることも可能。守備においては改善の余地はあるものの、ボールを奪いにいく姿勢は森保監督も評価している。今後の日本代表を背負って立つ可能性を十分に感じるスケールの大きい選手だ。
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Illustration by Korematsu Emu
※記事内の情報は執筆時点の情報です