【解説】東京五輪に続きスペインに敗戦 56年ぶりのメダルならず パリ五輪男子サッカー
予選グループDを3連勝で1位通過したU23日本代表は、ベスト4進出をかけて前回大会で敗れたスペインと対戦したが、フェルミン・ロペスに2得点を許すなど、0対3で敗退。ベスト8で姿を消すこととなった。※トップ画像出典 / Getty Images
決勝トーナメント スペイン
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決勝トーナメント初戦は、現地時間8月2日にリヨンで行われた。相手は、前回の東京五輪で延長戦の末敗れ、今大会でも優勝候補の一角であるスペイン。ウズベキスタン、エジプト、ドミニカ共和国が顔をそろえたグループCを2位で通過した。
対する日本は4-3-3のフォーメーションで、イスラエル戦からメンバー7人を変更。パラグアイ戦の先発メンバーから、負傷の平河に代わって山田がスタメンに名を連ねた。
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試合は序盤からスペインがボールを回し、日本が受ける展開に。すると攻撃の糸口を見つけられずにいた前半11分、フェルミン・ロペスが放ったこの試合最初のシュートがゴールに吸い込まれ、この大会初めての失点を喫した。
先制後もスペインはペースを緩めることはなく、日本もボールを保持しようと試みるも、なかなかリズムが掴めない時間が続いていった。それでも日本は右サイドから何度も相手DFの裏を狙ったが、堅い守備に阻まれてチャンスを生み出すことができなかった。
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しかし前半終了間際の43分、藤田の縦に付けるパスをPA内で受けた細谷が振り向きざまにシュートをゴールに突き刺した。この同点ゴールをきっかけに勢いを取り戻したい日本だったが、この得点は、VARを用いてオフサイドと判断された。日本は前半アディショナルタイム、山田のフリーキックから再び細谷がヘディングシュートを放つも、今度はゴールポストに嫌われ、得点にはならず。徐々にゴールを感じさせるシーンを増やしながらも、前半を0-1で終えた。
後半に入ってもスペインが主導権を握る展開は変わらず、日本がボールを奪いゴールに迫る場面もあるものの、得点には結び付かず。すると後半28分、再びフェルミン・ロペスが強烈なミドルシュートをゴールに突き刺し、試合の終盤にして2点を追う展開となった。その後も、細谷を中心に惜しいチャンスを作る日本だったが、後半41分にコーナーキックのこぼれ球を相手に押し込まれ、万事休す。
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そのまま0-3で敗れ、56年ぶりのメダルの夢は、また次回への持ち越しとなった。