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「ドーハの悲劇」前後の日本サッカーを語ろう! 金子達仁(KING GEAR発起人)×植田朝日(ドーハ1993+の映画監督)Vol.3
2人の出会いは今から約27年前の1992年。日本代表の遠征の地であったレッチェ(イタリア)でだ。当時、金子達仁はサッカーダイジェストの駆け出しの記者で植田朝日は大学生だった。そんな植田は映画監督として「ドーハ1993+」を作製し、ヨコハマフットボール映画祭で2月17日に上映する。そんな2人のドーハ前後における話をふんだんに聞いた。
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Vol.1 is here
Vol.2はこちら
Kaneko 懐かしい話がいっぱいでてきたけど、映画の話もしないとね。どんな風に映画を撮ってるの?
Ueda 当時の選手たちにインタビュー形式で撮影させてもらっています。前回の『ジョホールバル1997~20年目の真実~』でも同じような形で撮影しました。
記者じゃない距離感もあるし、当時に俺も現場にいたので選手もなんか仲間だとも思ってもくれてるし、どさくさで俺がグイグイ突っ込んで聞いても、色々と話してくれるみたいな感じです(笑)
金子さんの『決戦前夜』とか『28年目のハーフタイム』じゃないけど、あれは選手との信頼関係が凄くありながらも、少なからずいい本を書いてもらおうと思って相手は話すじゃないですか。
でも俺の場合は『ぶっちゃけどうなんすか?』みたいな感じで聞いて『じゃあしょうがない。ここだけのとっておきの話』みたいな感じでみんな言ってくれるから。初めての話だらけなんですよ!
Kaneko 朝日じゃなきゃ出来ねえ話だよな、それは。
ヤナガワゴーッ! インタビュー映画だよね。マイケルムーアみたいな感じ。辰吉の『ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年』みたいな感じ。
Ueda あんなにちゃんとしてないでしょ。だけどこだわるとこはこだわってますよね。
ヤナガワゴーッ! ツボがはまるというかうまいんだよね。あとは超絶な記憶力。選手も当時に引っ張られて思い出す感じだよね。出し惜しみとかしないし構えないしね。
今回は当時の選手へのインタビューは全て横で聞いてるけど、けっこう鳥肌もんよ。
Ueda 今回の映画も期待してください! ところで当時の森保(森保一:現日本代表監督)さんってどんなイメージでした?
Kaneko とにかく腰が低かったな。ヴェルディの選手はオラオラしていて当時24歳の自分が突っ込んで話を聞いていくのはつらかったんだよね。そんななか、森保さんはまず俺より年下。すごく敬語で礼儀正しかったな。
Ueda ホントにそういうイメージですよね。カズさんとかラモスさんとか都並さんやゴンさんとしゃべっていたら、ちょっと遠くで森保さんが待っていてくれたりしていて、話し終えると「朝日さん、今回も応援よろしくお願いします」と言いに来てくれたりして。思わず「何言ってるんですか、森保さん」みたいな感じのイメージがすごくあるな~。
Kaneko サンフレッチェ広島でいいサッカーしていたから、代表でも期待していたけれど正直、監督になるとは1ミリも思っていなかったな、現役時代は。
監督になる人って、もっとオーラがあって、いい意味でも悪い意味でも言葉に圧が加わるというか、相手に染み入っていくようなものが必要だと思うんだけど、凄く普通だったからね。
Ueda でも監督になってクラブワールドカップの会見で世界の人に向けて広島の話をしたのは感動したな。
Kaneko あれは染みるね。成長は物凄くされていると思う。
Ueda 監督になる時に『えっ!大丈夫なの?』と勝手に思いましたもんね。
Kaneko 高木琢也もそうだけどサンフレッチェっていい監督を育ててるよね。
ヤナガワゴーッ! 広島で開催されたアジアカップで日本が優勝した時に俺らカメラマンが選ぶMVPってことで、確か清水さんの写真かなんかを額に入れてポイチ(森保)に渡して表彰したことがあんだよね。そのくらいいい奴だった記憶があるな。
Kaneko その話、聞いたことある!
写真:ヤナガワゴーッ!
Ueda 面白いけど、勝手に賞を作って選手を表彰できちゃう時代だったっていうのが1番面白いよね。今は出来ないよね。
Kaneko 話は変わるけど、朝日は色々なことにチャレンジしてるじゃない。今は1番何がやりたいの?
Ueda 映画に関して言うと『後世に何か残さなきゃ』っていうのと『シーズンオフに話題を振りまきたいからやりたいな』っていうことかな。楽しいことだけをやってたいんですよ。
浮浪者になったらまずいけど、ならない位の収入があれば、やりたくないことはやらない、ストレスは無しで生きていきたい派で。
これは子供が出来たら変わるかもしれないけど、今は子供がいないので楽しいことをやっていたいな。
Kaneko 子供が出来ても楽しいことだけをやっていくことは可能だから。
Ueda 今日はそんな気がしてる、この二人(金子達仁・ヤナガワゴーッ!)を見てたら(笑)
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(了)
いよいよ2月17日(日)にヨコハマフットボール映画祭で『ドーハ1993+』上映!!
この映画の詳細や植田朝日さんのこの映画へ懸ける想いは以下のページでご覧ください。
『ドーハ1993+』
https://greenfunding.jp/lab/projects/2633
Yokohama Football Film Festival
http://2019.yfff.org/
本文中の4枚目の写真:ヤナガワゴーッ!
表紙&本文中の1,2,3,5枚目の写真:菊池康平
Vol.2はこちら
Kaneko 懐かしい話がいっぱいでてきたけど、映画の話もしないとね。どんな風に映画を撮ってるの?
Ueda 当時の選手たちにインタビュー形式で撮影させてもらっています。前回の『ジョホールバル1997~20年目の真実~』でも同じような形で撮影しました。
記者じゃない距離感もあるし、当時に俺も現場にいたので選手もなんか仲間だとも思ってもくれてるし、どさくさで俺がグイグイ突っ込んで聞いても、色々と話してくれるみたいな感じです(笑)
金子さんの『決戦前夜』とか『28年目のハーフタイム』じゃないけど、あれは選手との信頼関係が凄くありながらも、少なからずいい本を書いてもらおうと思って相手は話すじゃないですか。
でも俺の場合は『ぶっちゃけどうなんすか?』みたいな感じで聞いて『じゃあしょうがない。ここだけのとっておきの話』みたいな感じでみんな言ってくれるから。初めての話だらけなんですよ!
Kaneko 朝日じゃなきゃ出来ねえ話だよな、それは。
ヤナガワゴーッ! インタビュー映画だよね。マイケルムーアみたいな感じ。辰吉の『ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年』みたいな感じ。
Ueda あんなにちゃんとしてないでしょ。だけどこだわるとこはこだわってますよね。
ヤナガワゴーッ! ツボがはまるというかうまいんだよね。あとは超絶な記憶力。選手も当時に引っ張られて思い出す感じだよね。出し惜しみとかしないし構えないしね。
今回は当時の選手へのインタビューは全て横で聞いてるけど、けっこう鳥肌もんよ。
Ueda 今回の映画も期待してください! ところで当時の森保(森保一:現日本代表監督)さんってどんなイメージでした?
Kaneko とにかく腰が低かったな。ヴェルディの選手はオラオラしていて当時24歳の自分が突っ込んで話を聞いていくのはつらかったんだよね。そんななか、森保さんはまず俺より年下。すごく敬語で礼儀正しかったな。
Ueda ホントにそういうイメージですよね。カズさんとかラモスさんとか都並さんやゴンさんとしゃべっていたら、ちょっと遠くで森保さんが待っていてくれたりしていて、話し終えると「朝日さん、今回も応援よろしくお願いします」と言いに来てくれたりして。思わず「何言ってるんですか、森保さん」みたいな感じのイメージがすごくあるな~。
Kaneko サンフレッチェ広島でいいサッカーしていたから、代表でも期待していたけれど正直、監督になるとは1ミリも思っていなかったな、現役時代は。
監督になる人って、もっとオーラがあって、いい意味でも悪い意味でも言葉に圧が加わるというか、相手に染み入っていくようなものが必要だと思うんだけど、凄く普通だったからね。
Ueda でも監督になってクラブワールドカップの会見で世界の人に向けて広島の話をしたのは感動したな。
Kaneko あれは染みるね。成長は物凄くされていると思う。
Ueda 監督になる時に『えっ!大丈夫なの?』と勝手に思いましたもんね。
Kaneko 高木琢也もそうだけどサンフレッチェっていい監督を育ててるよね。
ヤナガワゴーッ! 広島で開催されたアジアカップで日本が優勝した時に俺らカメラマンが選ぶMVPってことで、確か清水さんの写真かなんかを額に入れてポイチ(森保)に渡して表彰したことがあんだよね。そのくらいいい奴だった記憶があるな。
Kaneko その話、聞いたことある!
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Ueda 面白いけど、勝手に賞を作って選手を表彰できちゃう時代だったっていうのが1番面白いよね。今は出来ないよね。
Kaneko 話は変わるけど、朝日は色々なことにチャレンジしてるじゃない。今は1番何がやりたいの?
Ueda 映画に関して言うと『後世に何か残さなきゃ』っていうのと『シーズンオフに話題を振りまきたいからやりたいな』っていうことかな。楽しいことだけをやってたいんですよ。
浮浪者になったらまずいけど、ならない位の収入があれば、やりたくないことはやらない、ストレスは無しで生きていきたい派で。
これは子供が出来たら変わるかもしれないけど、今は子供がいないので楽しいことをやっていたいな。
Kaneko 子供が出来ても楽しいことだけをやっていくことは可能だから。
Ueda 今日はそんな気がしてる、この二人(金子達仁・ヤナガワゴーッ!)を見てたら(笑)
(了)
いよいよ2月17日(日)にヨコハマフットボール映画祭で『ドーハ1993+』上映!!
この映画の詳細や植田朝日さんのこの映画へ懸ける想いは以下のページでご覧ください。
『ドーハ1993+』
https://greenfunding.jp/lab/projects/2633
Yokohama Football Film Festival
http://2019.yfff.org/
本文中の4枚目の写真:ヤナガワゴーッ!
表紙&本文中の1,2,3,5枚目の写真:菊池康平
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2019/02/14
Education through sports set by Yuzo Koyama, director of sports science at Nihon University
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2019/02/14
The talent group of the university soccer world, Tsukuba University players talk about their commitment to spikes! Vol.3 ~MF Kaoru Mitoma~
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2019/02/13
Players from the University of Tsukuba, the top talent group in the university soccer world, talk about their commitment to spikes! Vol.2 ~GK Tatsuki Sakuraba, DF Yusei Iwata, FW Sho Kubota Edition~
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2019/02/12